“トウモロコシ”から読む世界経済/江藤 隆司 ~トウモロコシ重要なんですね~
トウモロコシというと、つい食べ物であり、そこまで使われているという感じはしないのですが、鶏などのエサに使われていたり、最近では自動車燃料やプラスチックの原料としても使われている。
そう思うと、昨今の環境関係のことが注目されているので、こういうのが使われて行くのかなと。
特に、プラスチックのストローとか使用されない方向になってます。
このようにトウモロコシが多く使われているのを見ると、どんどんトウモロコシへの需要が増えていくのではないかなと。
特に、地球温暖化対策で化石燃料の使用が制限されていくようになれば、トウモロコシなどの原料から作られるエネルギーに注目が集まっていくのではと思えてきます。
そうなると、トウモロコシをどんどん生産を増やしていけばいいかなと思うとけども、工業化と農業は土地と水を奪い合う仲。
工業と農業とは水の奪い合いだけではなく、土地の奪い合いでもある。
工業化が進むと、そのために土地が使われて行く。そう思うと、農地を増やしていくのも限界があるわけですから、効率をあげていく方向に。
農地の拡大には限界がある。一方で穀物の需要は、その用途が広がることによって伸び続けるため、単収アップを続けなければならないというのは人類に科せられた大きな宿題である。
そういう流れがあるからこそ、手間のかからない遺伝子改良のトウモロコシとかがでてきたのだなと。
そうなると分かる気もしますが、健康上の問題のないような方法があるといいんですけどね。
そんなことを垣間見えさせられた気がします。
効率のよいエネルギーの使い方が大事になってくるんだろうな。。。
あとは、参考になることがこちら。こっちは仕事に関してですが。。。
データベース構築の方向として、まずはデータの散逸化を防止するため、こつことデータを貯めていくことに専念した。
- 価格データの構築
- ファンダメンタルズの需要と供給の数字に関するデータベースの構築
- 文字情報として、いつ何が起こって、どうしたというニュースデータをためていく。
このパターン。いろいろと活用できそうなだなと。
しっかり考えてやっていかないとな。
人が変わってもうまくいくようにしていかないとな。人に仕事が付いているのが元凶なんですけどね。。。
読書の腕前/岡崎 武志 ~積読を恐れずにいこうっと。~
本をすぐに読まないけど、ついつい買ってしまうことも。
電子書籍だと、ポイントバックとか、割引クーポンとかがあるので、それをつかってどんどん購入してしまってます。
そのうえで、本屋にいって気になったのは数冊は毎月購入してますし。
そう思うと、読むペースより買うペースのほうが早い気がしてます。買うのが早すぎるかな。。。
と思ってたのですが、その現状を肯定する言葉が本書にあります。
「買った本を全部読む」ということは、言い換えれば、「ぜんぶ読む本しか買わない」からであり、しかも本は一度読めばそれで用が済むと思っているからだ。おめでたいことこの上ない。
本を買っても読む気もないんだけど、ふと読もうかなとかと思ったときに読むと面白いと思うことが多々。
買った時点で読めばいいんですけどね。でも、複数買っていると同時に読むことができないですから。ついつい積読になります。
だからかまうことはない。「ツン読」恐れるに足らず。
どんどん、積んどけ。
なるほど。熟成されておいしくなるお酒のように積読しておいて、そのあと気になった時に読む。
それでいいのか。。。
まぁ、気づかずにそのままとなってしまうこともあるので、そこだけは気をつけていかないといけないですね。
そう思うと、適度に書籍を手放したりして整理していかないといかないんでしょう。
だって、置く場所がなくなりますから。そして、最悪床が抜けますからね。。。
さてと、貯まった本をよまないとなぁ。
知ってはいけない 隠された日本支配の構造/矢部 宏治 ~考えさせられます~
最近、北方領土問題が進展するかもと報道がされており、ようやくかと思ってましたが、この本を読んでまた決裂になるのかな?と思わされました。
外務省がつくった高級官僚向けの極秘マニュアルのなかに、
アメリカは日本国内のどんな場所でも基地にしたいと要求することができる。
日本は合理的な理由なしにその要求を拒否することはできず、現実に提供が困難な場合以外、アメリカの要求に同意しないケースは想定されていない。
という見解が、明確に書かれているからです。
つまり、日米安全保障条約を結んでいる以上、日本政府の独自の政策判断で、アメリカ側の基地提供要求に「NO」ということはできない。
アメリカがどこでも日本に基地を作らせてといってくれば、それを断れない。となると、北方領土にどんなに作らせないからといってロシアと交渉を進めても、いつかは作らせろと言われてしまう。
そうなると、結局ロシアとは決裂になるだろうなと。
そもそも、こういう関係になっているのは、太平洋戦争に負けたから。
本当はここから新しい日本を始めるべきだったのです。しかし「降伏」ではなく「終戦」という言葉を使うことで、戦争に負けた日本のきびしい状況について、目をつぶりつづけてきた。それが日本の戦後だったといえるでしょう
負けたあとの対応が原因だったのかなと。
降伏という言葉を使って、一から出直しだとしていれば変わったのだろうかな?個人的には負けたということを受け入れさせるよりも、もう戦争は終わったんですよという意味での終戦という言葉だと思う。
個人的には、そのあとのGHQの政策がすべてだったんではないかと思うんですけどね。
ただ、これ以上書くと政治的な雰囲気が出すぎるのでこれにておしまい。
効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術/ヨス ~もっと効率的にしたいな。。。~
仕事をもっと効率的にやっていきたい。
そうして、空いた時間で新しい仕事をしたり、さっさと帰ってのんびりと過ごしたりして、ワークライフバランスな生活をしていきたいなと。
本書を読んで最初に目に飛び込んだのはここ。
「もっと仕事を効率化させるにはどうしたらよいか?」を考える「クセ」を身につけていただくことです。
仕事の進め方に常に疑問にもって、効率的にするにはどうすればいいか?というのを考えていく。
個人的な作業のところであれば、個人で直していけばいいし、全体的にかかわるところであれば、独自に改良するのではなく、このように変えていきたいと伝えて了承を取りながら変えていくといいのかなと。
個人的によくある失敗は、個人にとっては最適化であったとしても、チームとしては最適化にならずに逆に時間がかかってしまうことも。
そういうのを考えると、効率よくというのも自分だけでなく、周りも含めてという視点がいるのだなと。
Excelシートとか個人の趣味に走りやすいですからねぇ。
あとは、マクロやプログラミングとか。。。
基本設計図やフローチャートをきちんと残しておいて、注釈をつけていくことで、考えていることをわかってもらいやすいようにしておいたほうがいいのかなと。
古い資料探しがなかなか見つからないことが一番もったいないかなと。
検索をつまく使いこなすことは「今の時代の必須スキル」と言っても過言ではありません。
ただ少しグラフをみたり、昔の議事録をみたいのに、探してもみつからない。そういうときに、Googleや検索ソフトをうまく使いこなす、そしてフォルダやファイルの作り方を統一させていく。
そういうのが大事なことになるんだろうなと。
本書にはいろいろとテクニックがのっているので、参考になるところは吸収していこうかな。。。
説得の戦略 交渉心理学入門/荘司 雅彦 ~うまく説得したいものです~
生活していく上でも、仕事をしていく上でも他人と話をしたりすることが多々。
その中で、自分の想いを伝えていくことが重要となる。
新しいことをするのになかなか理解を得ないことがあります。うまくいくときもいかないときも。
自分としては、大切なことだから取り組まねばと思うことが多いのだけれども、それがなかなか理解されない。
この本を読んではっとしたこととして次のことがあります。
基本的に人間は新たな行動を起こすことに抵抗を示す傾向がある
つまり、やったことがないものには不安になる。その不安を取り除いていくのが大事。となると、想像ができそうな内容に例えたり、目の前にものを置いていたりして考えれるようにする。
人は、心の中で想像できると、新たな行動を起こしやすくなります。
これって、なかなか奥が深いなと。
実物を見てみないとわからないことが多いなと思うことが多いですが、そのとおりだったんだなと。
他人に説明する際には、簡単に考えつくようなことに例えたり、ものを使ったりして説明していく。そういうことが大事なのか。。。
あと、他人に対して思うこととして。。。
人間は、ある一定の「特徴」「態度」「信念」のラベルを貼られると、そのラベルのように振る舞う傾向がある。
人間は、他人の「言葉」の期待に応えようとするので、いい期待を寄せれば、いい行動をするようになる。
一緒に仕事をしている人やよく共にする人がいるなら、基本的に前向きな言葉を与えていったほうがいいということなんですね。
よく褒めろといわれますが、褒めるのはなかなか難しい。
きちんと相手を見ておかないといけないし、相手の長所を褒めていく。そういうのが大事なんだろうな。。。
少しづつでもいいから取り組んでつかっていきたいかな。。。
あの戦争になぜ負けたのか/半藤 一利,中西 輝政,福田 和也,保阪 正康,戸高 一成,加藤 陽子 ~考えさせられます~
第二次世界大戦の振り返りの本。
なぜ負けたのか?というのを考えている内容。
読んでて思うのは、大戦略というのがなかったのかなということ。
戦略も初期のところまでで、そこから先が見えなかった。将棋や囲碁のように相手の手を読んで、どうすればいけるか?どこまでいけるのか?など考えていけば、攻めすぎることもなかっただろうし。
この戦略がまずかったら、どんなに戦術でがんばっても、局地戦でがんばっても巻き返すことは困難。
前線部隊のひとりひとりの兵隊さんがどんなに勇戦力闘しても、戦術の失敗は補えない。そして、戦術がいかにうまくうんようされても、戦略の大失敗は補えない。上層にいけばいくほど、何でこんな国家戦略で戦争しているんだ、ということになる。
仕事でもそうだよなと思う。
新しいことを始めていくのに、他所がやっているからまずはやってみようとしてみて、できたらできたで、なんとか使えないか?とそこから考え始める。そして、時期を逃してしまい、製品ができたころには価格競争に巻き込まれる。
そう思うと、新しい技術ができたら、どうなるのか?というのを考えておく。そもそも新しい技術が必要なのか?どういう技術がいるのか?という戦略があってこそなんだろうな。
なかなか奥が深い。。。
あとは、これかな。
日本の組織のよさであり、弱点になっているのは、属人的な能力に頼りすぎてることですね。優秀な兵隊や、修練をうんだ職人、そういう名人芸には代わりが見つからないでしょう。
戦術が失敗していても、局地戦では勝っちゃうんですよね。ただ、それが続くわけではないので。。。
あとは人がいなくなると弱くなっていく。
だからこそ、人がいなくなっても安定してできるような環境を作っていかないと。
でも、仕事をしていると、ついつい仕事が人についていってしまうんですよね。そこをどう対処していくか?というのが大事なんだろうなぁ。。。
ここいらはきちんと考えていかないとな。
失敗の歴史こそ学ぶことが多い気がしてなりません。
江戸の備忘録/磯田 道史 ~上杉鷹山ってすごい人だな。。。~
戦国時代から明治始まりまでの歴史の逸話について書かれた書籍。
読んでて知っている話もあれば、驚きの話も。
磯田さんの家康評が面白い。
家康最大の異才は、何が一番大切なことなのか、物事の優先順位を看破できたことである。
大将のつとめはなにか?というのを考え、生き残ること。そのためにはとにかく逃げ延びること。
大将自ら危険な戦の中に飛び込んで戦うようなことはあってはならず、安全に逃げていくというのも大事。大将さえ生き残れば再起は可能なわけですから。
仕事して、大将でもある上司が会議にでてこなかったらイライラとしてしまいますが。。。
上杉鷹山のことが興味深い。
何かが起きた時、他人を攻撃して終わりでは、その先がない。「なせばなる。なさねばならぬ何事も、ならぬは人のなさぬなりけり」というのは、鷹山の言葉で、しばしば、努力をすすめる文脈で引用されてきた。しかし、鷹山の人としての素晴らしさは、努力というよりも、為政者としての強い「当事者意識」にあったといってよい。
当事者意識。この言葉は重たい。
何かがおきたとき、自己防衛反応で、自分のせいではないと考えてしまうことが多々。ただ、そこをぐっとこらえて受け止めて、二度と起きないように手を打っていく。そういうふうなことができれば、徐々に同じことは減っていくだろうし、嫌なことから目を背けなくなる。
そういうふうなことをしていきたいのだけれども、なかなかできるものではないかな。
やっぱり、怒られたり、責められたりするのは嫌だから、ついつい逃げてしまいたくなることもありますから。
そこをぐっとこらえるというのはなかなかできないし。。。
上杉鷹山という人物の大きさを痛感させられます。
罪人がでたときに、そういう人がでてきてしまったのは自分の統治能力のせいだと泣いてしまうくらいの人ですから。
ただ、そういう風な人だと、メンタルもたないだろうな。よほどのメンタル強い人か、使命感に燃えてる人でないと。。。
うーん、なかなか難しいことだなと。