Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

信長の棺 下巻

本能寺の変で見つからなかった信長の遺体について、その所在が徐々に明らかになっていく。
いろんな資料をもとにまとめていってるので、読んでてすごく面白い。小説というのは、作者の空想や想いが積もったものなので、それでもすごく説得力があった。実際、考えてみると遺体が不明というのも変な話。やはり誰かが持ち出し、そしてそれを埋葬したと思える。だからこそ、この本が面白いと思えるんですよね。

最終的な結論として、無縁仏の中に埋もれて信長の遺体が存在しているという話に。ありふれたところにこそ、大事なものがまぎれているという視点がすごく面白い。
やはり、歴史小説が面白い。いろいろな想像力がたくましくなり、そして無理なこじ付けがないうようにいろいろとつながっていく。

この本、かなりオススメです。

信長の棺〈下〉 (文春文庫)

信長の棺〈下〉 (文春文庫)