Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ふと思うことがあって

別のところで書いたものをこちらに記載。

創作童話 はくしが100人いるむら

あまりにもひどい博士の状況について
ちょっと思うことがあるので、書いてみる。

現状、博士ほしいなら、
個人的に一番いい選択肢は、

  • 企業で働きながら、社会人ドクターをやって、取得。

(この方法は、3年間で取得が必須なので、研究内容が業務と直結してないと難しい)

  • 論文博士(過去の業績に対して評価してもらうという方法)という手もあるけど、

こちらは、実質なくなっていく方向。

大学通って博士というのが一番一般的かも。
ただ、これだと就職が大変になるという諸刃の剣。

博士をとって、日本でいい思いできるかどうか。
というと、実際、いい思いはしない。

メリット

  • 名刺に博士をいれられる。(初対面の人と話題のタネにはなる)。
  • 海外の飛行機に乗るとき、少し優遇される(キャンセル待ちのところで、優先的に席がまわってくる)

ぐらい。

デメリット

  • 給料は修士卒とそうかわらん。
  • 就職しにくい

など、あげたらきりならんな。

あと、就職してもだ。
博士の多い会社(研究所やら、日立、東芝三菱重工等)だと、そうプレッシャーもないだろうけど、博士の少ない会社だと、やたらプレッシャーが増える。
博士だから、これくらいと暗黙のプレッシャーってのが降りかかってくる。(今のおいらの現状)。あと、同期からやたら、「あいつ博士だから」という目でみられるのも面倒。


そんなん踏まえて考えると、
博士とること自体が、自己満足の世界なんじゃないかな。
ある1分野について、とことん研究して、そこについて十分に詳しいです。専門家です。と言い切れる自信がつくというのはある意味大きい。
1種の成功体験というかそういうものをもってますよっていう証明にもなりますしね。

総合的に考えていくと、就職できたなら、プラスにはなると思う。
ただ、そのとき、自分の専門への固着をしないことが大切。専門性を買われて就職しても、配属やらなんやらのときに、専門外の内容になることが多いと思います。
ぶっちゃけ、自分がそんな感じ。ただ、そこをプラスと捕らえるか、マイナスで捕らえるかで自分の成長が変わるんじゃないかな。新しい専門分野を作るという意味と、その分野と自分の専門が融合したら、面白いことになるんじゃないかなと思って、どんどん吸収すべき。
博士もちなら、新しいことを吸収し、血肉にしていく能力は長けてるわけだし。

実際のところ、博士の就職がひどいのは、

  1. 専門にこだわる
  2. あつかいづらい
  3. 研究職にこだわる(アカポス、研究所等)

という3点が、少ないポストに向けて熾烈な争いかつ、就職難(ポスドクオーバードクター)を産んでいると思います。


あとはだ、
博士をもって就職したいなら、研究室選びのときに
企業とどれだけつながってるか。
これをよく調べてから研究室を選んだほうがいい。
おいらの研究室は、共同研究を数社やってたおかげで、おいらの2年後輩の博士卒は、某研究所(共同研究先)に就職したり、
おいらの後輩(社会人博士中)のやつは、就職先が共同研究先になって、その後社会人博士になったりと、いろいろつながってますからねぇ。

そういうのを見切るのもひとつの大事な指標。
修士あたりで、研究室変更する場合も、そこらをしっかり考えないとダメっすな。


以上、博士について思うことでした。

もう少し、日本での博士の価値あがらんかなぁ。