Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

永遠の0

ひさびさに考えさせられた

ここ2週間くらい
ちまちまと

永遠の0

って小説を読んでた。

今年読んだ本の中では、いまのところ暫定1位かな。
結構分厚いけど、一気に読んだって感じです。

あれ?今年何冊本読んだっけ。。。。
メモってないので覚えてない。。。。
ま、いっかw。

おおまかな概要は以下のとおり↓

作品の紹介(「Google ブック検索」より)

日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた...。人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は健太郎たちの予想もしないものだった。凄腕を持ちながら、同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り―それが祖父だった。「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻を志願したのか?健太郎と慶子はついに六十年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。はるかなる時を超えて結実した過酷にして清冽なる愛の物語。

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)



以下感想(ぐだぐだと思ったことの垂れ流しです)
インタビュー形式で断片的に人(祖父)の人となり生き方をおっていくという形は面白かった。
最初に、祖父は特攻で死んだという情報があり、その次に命を大事にしていた人だったというように情報がうまい形で小出しになっていき、その矛盾がなぜなぜ?という風に興味をどんどんもっていかれます。

最後のエピローグで、祖父の特攻の姿が描写されますが、その結末はある意味ほっとさせられますし、そうきたか@@って思うところあり。
ただ、できれば生き残っててほしかったなって思うところもあります。
そうすると、この話は成立しないわけで。。。。。うーん、複雑な気分。。。。

ゼロ戦
かっこいいなぁと思うし、親戚というか自分の血のつながりに近い人が乗ってたという話(小説内にもでてきた@@ ちょっとうれしい)も聞くしで、ちょくちょく情報を集めていたのですが、この本読んでたら、すげーってしか思えない。
今の戦闘機とは姿形はまったく違うのを見ると、たった70年くらいで大幅な技術革新があったんだなって思わされますね。
戦争というのは、純粋の戦闘力だけの戦いではなく、実際は技術力、あと資源力、そして生産力の3つの大きなバックボーンをもっていかないと、継戦能力がないんですよね。要は、先細りの戦いになるというか。。。。
世界有数の企業が技術力を競っているこの現状の日本は、世界的に見ても恐ろしく高い技術力を有する国だと思います。実際世界の3本の指に入るんじゃないかなぁと。そういう現状を踏まえて、今の日本だと、高い技術力、生産力を有してますが、やはり資源力がないので、戦争なんてしても、短期決戦で終わらせないと無理でしょうね。その前に日本は戦争しない国というのを忘れてましたorz。

途中で、新聞記者という形で現状の考え方というのを挿入されていますが、それを読んでると、現在の価値観と、昔の価値観は違うんだということを深く考えさせられました。

実際のところ、その当時を経験してないので、どういう社会情勢で、どういう風に考えて行動できるか?なんて、想像できないのが実情だと思います。

それを、現在の解釈で、行間を読まず、文字の面だけをみて解釈する。これは、大きな誤解を生むことなんだなと。
たった、60−70年ほど前の時代のことがどこかすごく大昔のような感じがしつつ、そして、100年前、150年前のことは、どこか他の星の出来事のように思えてくる日常では、昔のことを読み解くというのはすごく難しいことなのではないかな?と。

やはり、歴史について情報を収集する、物事について調べるということは、
その当時の社会情勢、おかれた環境そして、その前後の情報についても調べていかないとわからないんじゃないだろうかな。あと、世間で言われている常識的なものの観点をはずして、まずはまっさらな気持ちで情報に向かうというのが大事じゃないかな。
そうしないと、現在の考えに縛られて、特定のことだけをクローズアップして間違えた方向に突っ走りそうになりそうだし。。。。
情報を集め、分析する能力が非常にいるけど、これって現在の日常でも重要なスキルのひとつですしね。
たとえば、新聞を読むときに、事実としては理解しても、そのあとのコメント等が実際正しいのか?なんてことを必死に読み解かないと、マスコミの情報操作にだまされるわけですし。やはり、情報のあふれている世の中だと、自分である程度情報は集められるわけですから、その中である程度は真実に近いところを抑えられて、その後の予測もできるんじゃないかなと。
難しいスキルのうちのひとつだとは思うけど、なかなか重要なスキルなのは間違いないかと。


まぁ、ぐだぐだと垂れ流ししましたが、
結局言いたいのは、久々に面白い本にであった。
これだけかな。