微分・積分を知らずに経営を語るな 読了
論理的にものごとを考えていくことに
大学は工学部だったので、何も思わず理解してましたし、仕事でもデータ解析のときに変化量をおさえていくのに、微分・積分は通常に使ってるので、あまりにも気にしていませんでした。
という面白さがわかる本です。
数式という感じはほとんどなくさらっと読めてしまうくらい楽な本でした。概念的なことや、グラフや絵を用いてわかりやすくを書いてあるので、微分・積分という言葉に嫌悪感を持つ人にも受け入れられやすいかなぁ。
売上・ものの発注や商品の寿命、さらには品質管理など、使える範囲が非常に多いということがわかる内容となっています。
いままでの目線とは少し違う観点を持つという意味では、面白い本であると思います。
以下本文より引用。
品質管理の中で、面白いこと書いてるなぁと思ったのが、次の内容。
ただ、一般的な品質というのとは、少し定義が違うと思いますが。。。
製品価値 設計仕様 品質
顧客満足度 = ------------ = ------------ × --------
絶対満足 絶対満足 価格
製品機能
品質 = -------------
設計仕様
製品機能 = 製品価値 × 価格
というところ。
絶対満足というのが、この製品の目指すべきところであり、これがあれば顧客は絶対満足されるという製品の仕様。
ここらから現実的に実現可能な製品仕様に落としていくので、顧客満足度の上限はそこに決まってしまう。
そこをキープするのに、品質・価格をつくりこむしかない。
ここらが見えただけでも面白い内容でした。
コストのところも、どこが最小コストになるか?トータルコストを考えるというのは非常に面白い目線でした。
微分・積分の目線で、小売業や製造業を一度見直してみても面白いと思いました。どこかにその会社の考え方の特徴や似た考えのところがあるかも知れませんし。