水戸黄門様のイメージがあり、なんか知っている気がする歴史上の人物なんですが、意外とイメージと違うんだなぁと思わされる内容でした。
上巻は、まだ藩主になる前までの話。
どこか戦乱の世に憧れをいだきつつ、現状に満足できない状態のなにか煮え切らない状況の光圀がいます。
その中で、詩歌で天下をとるというのが目標になっていくわけですが、なかなか上には上がいるというところが面白い。
この光圀が天下を取ったらどうなるんだろう?どういう世界を見えるんだろう?と思ってます。下巻で話がでてくるんだろうけど、そこが楽しみだなぁと。
それと、天地明察の話とどこでつながっていくのか?そこも気になる点ではあります。時代的には似ている時代ですし。
自分のおかれている状況の苦悩し、ようやく見出したあるべき状態に戻すという途方もない志をもち、それを実現しようとあがいている光圀の物語を読んでると、どこか自分の状況はまだまだかなぁと思えてきます。
でも、少しうらやましいなぁと思うのは、自分の考えを共感し、助けてくれる味方がいることですかね。
そこがとても大事なことなような気がします。
いろんな人の想いも背負って歩けるというのは、選ばれた人にしかできないことなのかもしれません。