Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

死刑囚の記録 読了

人間心理を勉強するために、買ってみたが、
いろいろと勉強になった。
 
自分の中で時間を有意義にすごしているのか?
そういうことをつくづく考えさせられた。
一度、死を身近に感じたはずなのに、そのときの気持ちが最近なくなっている気がする。
死に急ぐというわけではないが、一日一日を充実して多くのことをできているのだろうか?と考えさせれた。
 
 
第7章に書いてある内容がかなり印象深い。
死刑囚(正田昭)の手記に、次の内容がある。
「死刑囚は四六時中死刑囚であることを要求されている」
「死刑囚であるという状態は、悪人として死ねと命令されていることだ」
これを読むと、その状況でい続けることがどういう意味を持つのだろうか?
 
人間の死はいつくるかわからない。
だけど、確実に来るのが人間の死である。
死刑囚と普通の人間の違いは、それが近い期日にきめられたものか、いつふりかかるものかの違いかもしれない。
 
漠然とくると思うものについては、
だらだらとすごして、自分ごとのように考えていないのかもしれない。
 
だけど、死刑囚の場合、逃げることが許されず、24時間後か48時間後には死刑が執行されるかもしれないという不安の中ですごしているため、ものすごく濃密な時間をすごしているのかもしれない。
 
死刑囚には、多動的な人が多い。
無期囚の人は、物静かな人が多いそうな。
 
そこの違いがあるのかもしれない。
 
それにしても、死刑囚の素性をみていくと、利欲、性欲に強い人が多い。そして、生への執着を強く見せている。
だから、大きな犯罪を犯すのかもしれない。
 
 
鬱病になる方がどういう心理状態からなるのか?
それが死刑囚の心理状態と同じなのか?
そこらが気になった。一度そこらの本を読んでみてもいいのかもしれない。
 
 

 

死刑囚の記録 (中公新書 (565))

死刑囚の記録 (中公新書 (565))