Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ふしぎの植物学 読了

身の回りの生き物や植物に関してしらないことだらけだなぁと思うことがあり、いろいろと植物の本を読んでる中で見つけた本。

 

読んでて、植物って面白いなぁと思います。

 

昔、小中学生のころでてきた”蒸散”の試験についてや、光合成についての記載があるのは、懐かしかったです。

 

読んでく中で、植物のすごさを思い知らされます。

光合成をする技術が何か?ここが人間の手で再現できていないのです。二酸化炭素と光と水。この三つを原料にして、酸素と栄養に変えていく。この言葉だけはわかっても、どうやって?とか、何をつかって?とか不明なところは多数あります。

人工光合成の技術はいろいろと開発されているみたいだけど、なかなかできていない。完全に再現できていないんです。(参考:人工光合成 - Wikipedia

できれば、今の温暖化の問題とかは、解決する方向に進むでしょうし、宇宙への移住のときに酸素発生装置という形で使われることになるんでしょうねぇ。こんなのできたら、ノーベル賞どころじゃない気がします。。。

科学というのは、不明なことを解き明かしていくというのが肝となります。小学生がならうレベルのことでさえ、わかっていないことがある。そこが不思議なところなんですよねぇ。

 

樹木が水を吸い上げるのはどういう仕組みか?・・・肝は蒸散。

蒸散が、実は、水分を吸い上げる力をもっている要素だったというのは、知らなかったですね。葉ので水がなくなるから、毛細管現象で水が必要となり、地下の水を吸い上げていく。蒸散という仕組みをもつことで、稼動するポンプを手に入れているというのは面白いです。

植物のこういう仕組みを理解して、うまく水を集めたり、水を出したりする仕組みを使ってみたいものです。

 

逃げることができない植物が、いかに食べられないようにするか?食べられても影響がでないようにするか?などいろいろと仕組みをもっているのには驚かされます。毒をもったり、食べられても、すぐ成長して、もとのように戻したりと。。。

 

 

挿し木や接ぎ木というのも植物のタフな側面を活用したやり方です。キク、バラ、ツツジ、りんごの「ふじ」、「二十世紀梨」、ソメイヨシノなどがこの手法で移植されてます。「ふじ」や「二十世紀梨」、「ソメイヨシノ」は種子ではなく、ひとつの木を接ぎ木、接ぎ木で増やされていったのを見ると、植物のタフさがよくわかります。

上記のことは、当たり前にされてることですが、ある意味バイオテクノロジーの結晶な気がしてなりません。

ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラという2つの交配でできたものです。ただ、同じものは2度とできないため、接ぎ木で増やしているようです。二十世紀梨も同様のようですね。二十世紀梨は、ゴミ捨て場で芽が出てた梨の木がもとですし。。。何がよかったのかすらわかっていないのが実情だから、接ぎ木なんでしょうねぇ。

 

植物の世界は面白いので、またいろいろと本を読んでいこうかなぁ。

 

ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事 (中公新書)

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