Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ロスジェネの逆襲 読了

半沢直樹シリーズ第3弾が文庫化されたので、早速購入。読了まで実質3時間程度。非常に読みやすいし、どんどん内容に引き込まれました。

平成の水戸黄門的な感じの内容だなぁと思いつつも、どんどん逆境になっていってもそれを、どう克服し、逆転するんだろうと思いながら、ページをめくってました。

やはり、池井戸作品は面白いなぁと。

 

半沢の行動にはあこがれますね。できないなと思うところもあるから、なおさらあこがれるんだと思います。遠くどこか、こうありたいと思う自分の希望とかぶせてみているのかもしれません。

 

それにしても、ドラマにでてきて、社会現象になった「倍返し」は一度っきりでした。本当にあるのかなぁと思いつつ、見てましたが。。。

 

内容としては、3つの対比が面白かったです。

  • 親会社(東京中央銀行)と、子会社(東京セントラル証券)
  • 団塊世代と、ロスジェネ世代
  • 多角経営の会社と、本業を磨いた会社

この3つが絡みながら、対立していく。そこが面白いです。少しできすぎなくらいが面白いので、そこがエンターテイメント性がでてきてるんでしょうね。

 

ちょっと疑問に思ったことがひとつ。戦略を立てるときに、ある程度どうなるか?という見積もりはつくると思います。ただ、それが崩壊したときどうするか?というのが急激にお粗末になった気がします。まぁ、そこまで戦略がしっかりしてれば、半沢の逆襲のタイミングはなかったのかも知れませんが。。。

やはり、本命が崩れたときどう行動するか?など様々な戦略をたてておいて、その中で最良のものを選んでいくというのが必要なんでしょうねぇ。とことん考えておけば、想定外のことがおきても、組み合わせや応用で対応できるでしょうし。

なんつうか、対半沢側が少しお粗末な感じはしました。でもなー、その有頂天になっている相手方がつぶれていくのが読んでて面白いところではあるんですが。。。

 

それにしても、半沢の熱さを見ていると、半沢みたいに自分の仕事に熱をいれてやれているのか?一度自分自身に問いかけてもいいのかもしれません。

 

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)

ロスジェネの逆襲 (文春文庫)

 

 

読んでて、いいなと思った言葉

  •  長いものに巻かれてばかりじゃつまらんだろ。組織の論理、大いに結構じゃないか。プレッシャーのない仕事なんかない。仕事に限らず、なんでもそうだ。嵐もあれば日照りもある。それを乗り越える力があってこそ、仕事は成立する。世の中の矛盾や理不尽と戦え、森山。オレもそうしてきた。
  • 知恵は資金力に優るーーーそう信じることが重要です
  • 仲間を裏切っておきながら、謝罪もなければ反省もない。それでいて、電脳の真相に迫ることもできず、中途半端な仕事ぶりで迷惑をかける。君にとって、仕事ってなんだ。
  • 簡単なことさ。正しいことを正しいといえること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。ただ、それだけのことだ。ひたむきで誠実にはたら鋳物がきちんと評価される。そんな当たり前のことさえ、いまの組織はできていない。だからダメなんだ。
  • 仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、身勝手な都合で醜く歪んでいく。そういう連中が増えれば、当然組織も腐っていく。組織が腐れば、世の中も腐る。わかるか?
  • そしてオレも戦う。誰かが、そうやって戦っている以上、世の中は捨てたもんじゃない。そう信じることが大切なんじゃないだろうか
  • どんな場所であっても、また大銀行の看板を失っても輝く人材こそ本物だ。真に優秀な人材とはそういうものなんじゃないか。

ほとんどが半沢の言葉。最後のが中野渡の言葉。

こうみると、仕事感みたいなのが見えてきます。

半沢みたいに自分の仕事に熱をいれてやれているのか?一度自分自身に問いかけてもいいのかもしれません。