昆虫はすごい 読了
本屋に大量に平積みをされていたので、面白いんだろうなと思って購入。
読んでみて思ったのは、昆虫の世界って面白いなぁと。著者も記載していますが、人間で起こりうることは昆虫の世界ではすでにあるというのがね。
たとえば、
- 結婚詐欺(ホタル科の光の点滅は求愛のものだけど、ポトゥリス属のホタルは、それを利用して、ポティヌス属ホタルがきたら捕まえて食べるというのがいる。)
- 贈り物作戦(オドリバエはプレゼントを用意して、それを配偶者(者?というのが正しいかどうか。。。)へプレゼントして求愛)
この2つはほとんど人間の世界で起こることと似ているなぁと。。。人間って、昆虫とそんなにやってること変わってないんじゃ。。。と思えてきます。
そういえば、最近の工学では、ネイチャーテクノロジーが一部で話題になってます。
ネイチャーテクノロジーは次のようなものです。
自然や生き物の持つ低環境負荷かつ高度な機能に学び、科学技術や産業(商品・サービスの開発) にそれを応用しようという試みです。自然は人間界よりはるかに小さなエネルギーで運営され、しかも完璧な循環を保っています。それを科学の視点から分析し て、人間の生態系にとって必要なものを選び出し、リ・デザインすることで、全く新しいものづくりや暮らし方を目指します。例としては、寒暖の差が非常に激 しいサバンナでも一定の内部気温・湿度を保っているシロアリの巣の仕組みを応用した住宅などが挙げられます。
人類が、持続可能で豊かな社会・ライフスタイルを形成する上で、ネイチャー・テクノロジーが重要な役割を果たすと考えられています。
こういう昆虫の世界でも、どうしてこの性能がでてくるのか?というのが多くあります。トンボの羽や、スズムシやセミの鳴き声、さらにはミイデラゴミムシの放屁(100度を超えるらしい)など。
自然(植物や昆虫、動物)を、どうして?なんでだろう?の様々な目線で見ていくというのが新しいものを見出すヒントになるのかもしれません。
人間の頭で考えているのではどうしても限界がありますからねぇ。46億年の自然の叡智をお借りするのもいいのかもしれません。