Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

幸せの条件 読了

本屋に大量に積まれてたので、気になって購入。

案外あっさりと読むことができました。

 

内容は、バイオエタノールと農業。それが主。

いや、バイオエタノールはきっかけであって、ほとんど農業の話だと思う。

ごはんを食べるときは、農家の方々へ感謝をこめて、「いただきます」をいわないといけませんね。そういう気持ちに説教臭くなく、させてくれる本かなと。

なんで、そう思ったかというと、農業の手間のかかりっぷりをすごく細かく書いています。面白いのが、農業はいくらでも手間をかけられるし、手を抜くこともできる。それが農業だと。。。

導入もすんなり入れたし、面白い内容だと思います。細かく作業が書いてあるのも知識がない人でも読みやすくし、かつ農業に対する知恵をつけるのに大事なことなのかもと思います。

食糧需給率の話も面白いなぁと。日本の廃棄物のごみの話や、考え方ひとつで食糧需給率なんて変動もするのかぁとね。輸入されなくなったら、食糧需給率100%になるというのが納得だし。。。

作付けレベルでいけば、日本のほうがアメリカより効率いいというのも書いてあるし。もう少し農業に関するデータをよく見ていかないと、マスコミ報道に惑わされそうですね。。。ここらの本を探して読んでみていろいろと知恵をつけていってもいいのかもしれません。

 

それにしても、バイオエタノールの状況は採算があわないですねぇ。1kg20円で作れないと、採算がとれないそうです。でも、食べる米としてだせば、1kg200円~400円で売れる。それを考えると、バイオエタノールは割が合わない。

あと、バイオエタノール地産地消が概念となるから、よそからものをもってくることもない。。。難しいなぁと思います。

そういえば、バイオプラスチックとかもあるけど、普通のプラスチックのほうが安いといわれますしね。

やはり、まだまだここらは技術革新がいるだろうなぁと思います。それと外部環境ですね。ガソリンの値段があがれば採算ラインにのってくるわけですし。

 

でも、最期まで食べ物をプラスチックや燃料にするのはいかがか?というのがでてきそうですね。

この本の最後やバックトゥザフューチャーみたいに、ごみでエネルギー(電気)を生み出すようにしないといつまでたっても普及が進まない技術なのかもしれません。

 

農業という観点から、バイオエタノールの話へと話が膨らんでいくのですが、これからの農業とはどうなっていくのか?自分たちの手元に来るごはんはどのように作られているかがわかる面白い本だなぁと思います。

 

幸せの条件 (中公文庫)

幸せの条件 (中公文庫)