Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

生存者ゼロ 読了

オビのあおりで、どうでしょうのミスター(鈴井貴之さん)のコメントが「面白すくて朝方4時過ぎまで読みふけってしまいました。誰か映画にして!」というのがあって、面白そうだと思って購入。

1年くらい前に読んだ作品です。Evernoteにメモっていた内容をベースに、エボラ騒動のことを振り返って作成。

 

ミステリーのように話が進んでいくので、読んでいてスリリングでどうなってしまうのか?と思い、どんどんページがめくっていきました。

オビのあおりは”間違いなし!”です。

 

あらすじとして、正体不明な病気というか事象で、人が死んでいく。まるで何かから逃げるかのように。それが北海道根室半島沖の石油採掘プラットフォームTR102からスタートしていき、帯広へと被害が広がり、このままだと北海道だけでなく、世界が。。。となる。

 

北海道⇒世界となるのには、原因が判明し、その特性からということになるのですが、ちょっと意外?という展開でした。対策法も。。。

 

最期に、始まりの地にいくわけですが、そこからまた新たなことが始まるのか?という雰囲気で終わります。

うーん、終わりでもいいし。。。続編があるということなのかなぁと思っていますが。。。

 

確かにすごい話ですが、論理的にちょっとなぁと思うところがあります。まぁ、未知なところが世の中にはまだまだたくさんありますから、そういうのでもいいのかもなって思います。

 

この展開で面白いのは、パンデミックの恐怖と、さらには、東日本大震災を思い出させるような展開です。

東日本大震災では、原発事故の関係もあって、国民は疑心暗鬼状態で、政府が本当のことをいっているんだろうか?変に介入し続けているから悪くなるのでは?と思っていましたが、作中でもそれと似たような対応が続くんですよね。

まるで、自分たちの政権時におこったのが不運だといわんがばかりに。そこまで踏まえて、政権を国民に任されるという大事なことを忘れているように見えますね。。。

 

あとは、いま思うと、原因不明で治療方法もないというのが、エボラやエイズ、そしてがんのような感じがします。このパンデミック的なことを考えると、エボラ騒動に似ていますが。。。

実際の状況は、もっとパンデミック気味のヒステリー狂想曲的になってました。。。

エボラの薬は急ピッチに作られていますし、たった短期間で症状を抑える薬が探されたりしました(株とかに影響がでたなぁと。。。富士フィルム,アゼアスとか。。。)。

 

形を変えてしまうというエイズウイルスも特効薬的なものの開発が進んでいるといいますし。。。

 

この薬の開発状況見ていると、人のとんでもないパワーを考えさせられますね。人間の生きるということへの渇望はとんでもないなぁと。。。

生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)