Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

化石の分子生物学 読了

化石の話ということで、興味をもって購入。化石の話ってロマンがあるなぁ。。。

 

読み終わっての感想として、遺伝子がわかってもほとんど再現ってのはできないのね。ということです(不可能ではないと思いますが、現状は無理だろうと思います)。

まぁ、恐竜が世の中によみがえったら、とんでもなく大変なことになりそうですが。。。

そもそも、恐竜のDNAを採取するのが本当に難しい。化石からとったとしても、周りからの汚染が考えられるし、採取した人のDNAの混入も考えられる。

こういうのを考えていくと、実質ほぼ無理じゃないのかな。というのがわかって面白かったです。

ジェラシックパークのようなことが起こるのかな?と思ってましたが、やはりSFの類の映画だったんだなぁと。

 

ただ、恐竜のDNAが正確にとれれば、生物の進化の道筋が明確になっていくわけですから、学術的には十分に大切なことかと思います。いまでも、たまに分類とかかわっていくわけですし。

 

そういえば、琥珀の中にいる昆虫は実はミイラの状態で存在しているそうです。なぜ、姿形を保っているか?それは、昆虫が外殻部を硬いものでできているから、形がくずれなかったということだそうです。

ただ、昆虫のDNAはなかなか再現性がでないようです。それは、琥珀の中で水や空気から遮断されていても、完全に遮断しているわけではない。人間がいきているレベルでは問題がなくても、何千万、何億年間と徐々に時間がかかることで、分解が進んでいったということが考えられるわけですから。

 

化石の分子生物学 生命進化の謎を解く (講談社現代新書)

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