タイトルにつられて購入。
読んでみて思ったのは、江戸時代の歴史をどう学ぶのか?小説についての考察とかも含めて書いてあるところが興味深い。
歴史を調べる上で重要なこととして、次のことが書いてあります。
歴史の真実を追究したり、歴史を身近に感じるためには、史料を読むのが一番の近道です。史料のうち、歴史家が一番重視するのは、その時点で書かれた古文書や日記です。
これを読むと、歴史書とか読んだ記憶ないし、たまに博物館にいってみる程度と思えてきます。
趣味でやっていくとすると、ものすごく内容が多くて深淵な世界が見えてくるのかもしれません。
この本読んでて、おっと思ったのは、伊能忠敬です。伊能忠敬は、50歳で隠居してから勉強を始め、そこから地図作りへとつながっていった。歳だから勉強は。。。というのよりも、興味があればいつからスタートしてもいいんだなぁと考えさせられます。意外と若い才能よりも、好きなことに打ち込め、さらに人生経験が豊富な分、新鮮な気持ちでばりばりできるのかもしれない。
一度、伊能忠敬のことを書いた本を読んでみてもいいのかも。。。と考えてます。
あとは、今の徳川史観で描かれた、織田・豊臣時代に関してです。家康公を称えるために、いろいろと文章を変えているという指摘は納得です。豊臣秀吉が本当に家康を恐れていたなら、叩き潰しにかかっていると思います。それも、北条征伐を終えた後に。
また、小牧・長久手の戦いは、秀吉と信雄の戦いの一局地戦という考え方も面白いと思います。局地戦で負けたところで、本当のところで勝っとけばいいわけですし。。。
やはり、歴史と言うのはいろんな側面からみていかないといけないと思わされます。
教科書で習ったことから、一歩踏み込んでみる。そのことでいろんなことがわかるなら、それもいいのかもしれません。