Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

知事の世界 読了

もう8年くらい前なんですねぇ。東国原さんが知事をやっていたのは。そういうのを思いつつ、古本屋で見つけたので購入。

知事の仕事って、あんまり知らないことが多いので、ちょっと興味があったのもあります。読んでて思ったのは、知事の仕事といっても、そう一般的な仕事とそう変わらないんだなというのが印象。

ただ、休みがほとんどないというのを書かれているのが、一般的な仕事とは違うところだと思いました。公務と政務、その2つでまともに休めるのが2年間で数日と書いてましたし。。。

普通の人の感覚でいれば、週休2日の体になってると厳しいなぁというのが印象です。よほどの信念をもって、やりたいと思わないとやれない仕事なのかもしれないとは思います。

 

よく工場誘致とかいう話がでてくる理由も書いてます。結局は、風が吹けば桶屋がもうかるの論理なんです。

  1. 工場が誘致される
  2. 工場で働く人が増える(雇用がうまれる)
  3. この時点で、工場からの法人税および、人から地方税が入る。
  4. さらに、働いている人がお金を使うので、周りのスーパーやデパートが潤う。
  5. そこでも、法人税地方税が入る。

以下、エンドレス。

という風に、一つ呼ぶだけで、波及効果がある。そこが大切なんだなぁっておもいます。新興国が日本とかの企業を誘致したがるのもわかります。

 

新しく物事を始めたり、物事の進め方を変えたりしようとするときに、どういうつらさがあるのか?というのに触れているのは、面白いなと思いました。

知事といえば、権力をもっているわけだから、強権発動してもいいんでは?と思ってしまいます。ただ、それをしないように調整して進めていくというのは非常に難しいことですし、なかなかやれないことだなぁと思います。

任期になってからじっくり調べたりして、計画を策定するのではなく、マニフェストの段階で、先を見越して情報をしっかり調べておいて、それをマニフェストに盛り込む。そうすれば、就任してから、一気呵成に計画へ移行して進めていくことができる。

現に、そういう形ですることで、従来2年かかった計画を4ヶ月にすることができたわけですから。

こういうのを見ると、チャンスがきたから、手をあげてやる!っていうのではなく、やりたいと思うことについては、仕事の合間々々で調べておいて、下調べを十二分にしておく。さらに時間があれば、計画を起こしておく。そして、働きかけていくか、チャンスがあったときに投入していくかして、的確にチャンスを捉えていく。

こういう死に物狂い的なことをしないと、時間を浪費してしまい、やりたいことをやる時期を見逃したりするんだろうなぁと。

仕事だけじゃなくて、遊びとかにも使えるんだろうなぁ。休みがきたら、おし!いくぞ!とすぐ行動できて、休みを満喫できるわけですし。

 

あとは、現地でモノを見るというのが大切だと書いてあるのは共感できます。結局、モノを見てたり、現場にいる人間が一番モノの状況をしっているわけですから。どんなに上になっていこうとも、隙間を見て現場にでていき、情報をとったり、状況把握する。そのことが大切なんだなと感じました。

 

そういうことをいろいろと考えさせられました。

 

最期に、印象的に残った言葉。知り合いの人からも8年くらい前に言われたので、もしかしたら、読んでたのかなぁ。でも、いい言葉だと思う。

できない理由を探すのではなく、できる可能性から探っていく。

いうのは簡単だけど、やるのは難しい言葉ですがね。。。

 

知事の世界 (幻冬舎新書)

知事の世界 (幻冬舎新書)