Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

限界集落株式会社 読了

農業の話で、10万部以上売り上げたという書籍なので、興味があり購入。

 

タイトルになっている限界集落は65歳以上、人口比50%以上。

 参考URL:限界集落 - Wikipedia

 この状況から盛り返していくのはよっぽどのことがないと難しいと思います。そこをどう変えていくか?盛り返していくか?そこを見ていくのが面白い。

 

読んでて思ったのは、この話の下敷きとなるのが、村おこしの成功事例として有名な高知県馬路村ではないか?というところ。

参考URL:新しい「農」のかたち

 

ここを読んでいると、馬路村は、ゆずを特産として成功しています。現に、ごっくん馬路村や、ゆずぱっぱとか、ゆず胡椒とか自分も購入しますし。。。(でも、馬路村にいったことはないです)。

しかも、ゆず自体は昔形が悪いためなかなか値段があがらなかった。そこを加工して出すという、いまでいう6次産業化のはしりを試行錯誤で進めていくとともに、その加工品をデパートの催事場で売ったりして、知名度を上げることで徐々に売り上げを上げていった。

 

この事例を見ると、この本の話と結構かぶるんだよなぁと思います。

ただ、村おこしをするうえで必要な資金力という面で、止村ではみんなの保有設備を有効活用するなどのことを考えるために、株式会社化するというのが途中に入っています。一方、馬路村は、農協が動いていたので、資金力という観点でははるかに上というところです。

 あと、止村はとうきびを売りにしている(馬路村は、ゆず)

 

こう見ると、戦略的なところは、馬路村の村おこし事例を参考にしていたのでは?と思えてなりません。

 

ただ、この事例は今の現状を踏まえると、少し変わってくると思います。

いまは、ふるさと納税で、良質な農産物や海産物等があるところに、多くの寄付金が集まる流れがあります。人気があるところは、すぐに売り切れとなり、十分な寄付金が入ってくるわけですから。

現状、村おこしをするなら、そこを無視することができないのでは?と思います。

 

現状の農業を見るかぎり、TPP等もあり、厳しい環境かなと思います。ただ、考え方や動き方で状況が変わってくる、変えることができるというのがこの話なのでは?と思います。

 

限界集落株式会社 (小学館文庫)

限界集落株式会社 (小学館文庫)