Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

旅に出るゴトゴト揺られて本と酒/椎名誠 ~こういうのを読むと旅にでたくなります。。。~

読んでると、本をもって、どこか旅に行こう、そしてゆっくりとしたところで、心の思うがままに楽しんでこようと思えた。

 

ウ・リーグの話とか、本当に子どものような感じで楽しんでいるし、周りの人々を巻き込んでていってるしで、非常に楽しそう。そして、それをメインにすえて、旅行にいって遊ぶとかね。。。もう本末転倒すぎる。いや、だからこそいいのだ。

そこまで、バカやれるのってなかなかないよなぁって。どこか自分をかばっていたり、よくみられようとしてしまうし。やはり、無邪気な気持ちではしゃげるってのは、大事な才能なのかも。

 

沖縄の波照間島の話もいいし、釧路湿原の話もいい。どこか旅先に自分の好きなところをもっているのもうらやましいなぁって思う。自分が行きたいところってどこだろう。

 

18切符の旅行をここ最近やってますが、やはり毎年ここに行くとか、シーズンごとに行くというのを見つけたいなぁと思います。ただ、だらだらと行く。そして、いつもとは違う”いつもの”を楽しみに行く。そういう楽しみもあるといいのかもしれない。

 

なんか、どこかに行ったら、次はどこに行こう?と悩むのではなく、もう一回行きたいところを探しにいくという、ちょっと趣の違う旅というのもいいのかもしれません。

何度もいこうと思える場所を何箇所も探す、そういう旅もいいのかもしれません。

ま、あきたら、別のところを探しにいけばいいわけですから。

 

最後のあとがきのところで、人の記憶というもののはかなさを感じる。やはり、こういう形で思ったことの記録を残していくというのは大切なことなのかもしれない。

文庫化にあたり読み返してみると、いろいろ衝撃的なことに気がついた。絶賛しているたくさんの本の中のいくつかをどうしても思い出すことができないのだ。中身は思い出せないが装丁だけ妙にリアルに覚えているものもあり、そのまた逆のものもある。

いつか自分がここを読み返すときがきたら、本の内容をあんまり思い出せないのかもしれない。でも、それでもいいのかなぁとも思います。

そのときの自分が、今の自分の思ったことをまるで他人事のように読み返すことができるわけだし、今の想いを読むことができるわけですから。

どこかのタイミングで自分の読んだ本のランキングやベスト10みたいなのをやってもいいのかもしれないなぁって思えてきますね。。。

旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒 (ちくま文庫)

旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒 (ちくま文庫)