ウォーレン・バフェット伝 スノーボール 中巻/アリス・シュローダー ~普通の人だったら単なる家庭崩壊してる人だわなぁ~
ウォーレン・バフェットの伝記の第二弾。
第一弾の感想はこちら。
前回投稿して、3ヶ月弱。どれだけ読むのに時間がかかってるのかって話ですね。どうも、読みづらい感覚があるんですよ。おそらく文字が1ページにびっしり埋まっててるのに恐怖感を覚えてるのかも。
中巻では、スージーの別居とかの話がでてきます。あとは、ワシントンポストとの話、ブルーチップ・スタンプの話がほとんどを占めています。
読んでて思うのは、家庭崩壊してる。。。しかも、よく話を聞く、熟年離婚のパターンと同じ。ただ、違うのは、バフェットがとてつもなく金持ちだから、離婚をしていないということ。さらに、内縁の妻を紹介したのもスージーだということ。
それに加えて、姉は破産寸前になったり、子どもがいろいろやらかしたりとね。いろいろありすぎだろうと思います。
複雑です。
バフェットが引退するといってからも、仕事を熱心にやり続けてしまい、子どもが大きくなっていくにつれて、スージーが離れていってしまう。
ここ10年でよく聞く話のパターンを、まさに30-40年くらい前にしているという点では時代の先をいっている気がします。
バフェット自身が吝嗇家であるのに、スージーがばんばん金を使う。でも、バフェットはその金を支払う。ただ、それ以上におかしいくらいの速度で金を稼いでいくのだから、とんでもないことだなと。。。
成功し続けているバフェットの凄みを痛感しますね。
少し前に読んだ本で、ファンドで4年間連続で上位25%に入ったのは、200社中2社というのがありました。
そこと踏まえると、とてつもないなと。
バフェットの動きを見ていると、次のエピソードに株式投資の1つの答えが埋まっている気がします。
秋のはじめ市場は不安定になり、やがてエンジンの動きがおかしくなってエンストした。1987年10月19日の暗黒の月曜日、ダウ平均が50ドルという記録的な値下がりをすると、全員がこぞって狭い穴から無理やりに抜け出そうとしていた。市場は1929年の大恐慌さながら取引停止寸前になり、一日の下落率としては史上最悪となった。
バフェット・グループの会合は、たまたまこの雪崩の三日後にひらかれた。開催地はコロニアル・ウィリアムズバーグだった。会合では「グループは市場を見限るべきか?」という議題が用意されていた。少し前に株価がピークに達しつつあったからだ。しかし、市場はがらがらと崩壊した。三日の会合のあいだ、バフェットをはじめとするグループの面々は、蛍のように顔を輝かせながら、株価を確認し、興奮を抑えつつトレーダーに電話をかけていた。大多数の投資家が大損して打ちのめされていたときに、バフェット・グループの面々は株を買っていた。
ここにバフェットのすごさを感じます。
- まわりが総悲観のときに、嬉々として購入できるという資金を用意していること。
- 市場の状況を見て、先を予測し、市場を見限るタイミングを話しあっていること。
この2つですね。みんなが盛り上がっているときに来るべきタイミングに備えてお金を用意しておく。そして、タイミングがきたら勝負にでる。
このことは簡単に書いてますが、なかなかできることじゃないです。経験とかそういうのを増やしていき、はじめてできることかと。
市場自体が大幅に下がれば、その分、優良な株を安く買うことが出来る。そして、市場が戻ってくれば、そのときに株は含み益が出るという。。。
なんつうか、すごいなと。
そのときの資金準備のために、保険の会社を手元においておき、資金回収マシーンとして使用しているというところですね。
さて、このあと下巻に進みますが、3ヵ月後ぐらいに読み終わるのかな?だいぶさきになりそうです。
文庫・スノーボール〈中〉ウォーレン・バフェット伝(改訂新版)
- 作者: アリス・シュローダー
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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