Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き/田中陽希 ~この旅はとんでもない旅だと思う~

日本列島を南を屋久島から、北は利尻島まで、列島縦断7800km、208日11時間で人力で踏破した人の冒険譚。

 4つの海峡をシーカヤックでわたり、100名山の頂を一気に制覇するという想像もつかない内容です。

www.greattraverse.com

 

このひと筆書き自体は、2014年に実施されて、2014年のNHKBSプレミアムで放送されてました。1日15minグレートトラバースみたいなのもやってました。

さらには、2015年には200名山(100名山を除く)を一筆書きで踏破してますし。これもNHKBSプレミアムでやってましたので、知っている人は知っているかも。

これで見える、雄大な景色とか山の景色とかがよくて、2014,2015は楽しみにすごしてました。最近では、4/4からは、1日15minグレートトラバース2というのが始まってます。

www.nhk.or.jp

 

テレビはすべて見たんだけど、ドキュメンタリーとしてではなく、田中陽希さんがこの壮大な旅の中でどう思いながら旅をしていたのか?そして、思い立った経緯は?というのが興味があり購入。

 

壮大な旅をたてる心構えとか、そういうのが淡々と書かれているけど、その中から重大な決意をしての旅だったのだな。。。と思えてきます。

それと、NHKが同行し、取材するようになったときの約束が面白い。

「われわれはドキュメンタリーとして追いかけます。命に危険が及ぶときだけは、仕事を放棄してでも助けますけれど、我々撮影班は黒子だと思って、陽希君はひとりで旅をしてください」

~中略~

もちろん、撮影班が僕の宿泊費や食費をサポートすることもない。

~中略~

撮影班は、車が入れるところはすべて車移動だ。

だから、特集の中でメイキングのような話がでてくると、すごい勢いで走っていく撮影班がいるんだなぁと。この撮影班もすごい人たちだよなって。ドローンとかでの撮影もしているし、様々な撮影手法で、山の素晴らしさや旅のよさを伝えているんだなって思ってます。

 

道中で恩人がなくなってたりとか、テレビでは放映されない内容が書かれていたりと、テレビを見てた人なら楽しめる内容になってます。

 

読み終わって思うことが一つ。

こんな大変な旅、自分にはできない。いや、可能性としてではなく、現実として。だって、仕事あるし。。。

 

それでも、ちょっと電車の旅をするときに、歩きをいれたりして楽しんでもいいのかもしれないとかと、ちょっと考えてしまいますね。

目的地が少し離れてても、最寄り駅から歩いて目指してみるとか、そういうのでもいいのかも。あとは、久しぶりに山に登りにいきたいというのもムクムクとでてきますし。

考えもつかないことをやる人もいるというのを知れただけでも、自分のいる世界なんて限られた世界なんだよなって思えるグレートトラバースという番組であり、この本でした。

限界なんて、自分が決めてしまうことなんだろうなぁ。そこを疑い、なくしていくというのがいるのかもなぁ。

グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き

グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き