パナマ文書の動向が景気に影響するのかな?
パナマ文書で、注目されている資産家,企業の税金逃れ。
2016/4/15に開催されたG20においても、主な議題の1つに取り上げられるほど。 www.sankei.com
税金逃れのねらいは、おそらくこれかなと思ってます。
- 個人の税金逃れは、財をためこむため。
- 企業の税金逃れの狙いは、利益確保⇒株価上昇
企業が税金逃れをするために、各国の税制を調べつくし、支払う税金を抑制することで、企業で使える金額を増やしたり、利益を高くする。そうすることで、株価をあげたり、企業買収や研究費にだぶだぶに注ぎこんでいき、企業競争力をあげていく。
株価があがれば、創業者や従業員は手持ちの株をうっぱらって利益をあげる。海外のIT企業だとストックオプションが一般社員にも付与されることもあるらしいですし。
そうすることで、富める者は富むという構図ができるわけです。
以前読んだ本で、そういうのが問題だということを書いてましたが、この流れがパナマ文書がでてきたことで、どうなるのか?というのが気になります。今まで大きな利益を上げていた企業が急激に利益が減るわけですから。
そういえば、少し前にトヨタがようやく税金を払えるようになったとかという話があり、それが批判されていた記憶があります。膨大な利益を出している企業が税金をはらっていない。これは本能的に、自分らの給与からは税金をもっていかれるのに、なんでだ!というのが反感の一因かと。
アップルについても、創業者もこういってますし。
税金逃れをしていた企業が、まともに税金を払い始めると、利益急減⇒企業価値の低下⇒株価の低下。そうなると、不景気のドアが開き始める。。。
そういうのを考えると、怖くもあり。。。。
でも、行政の税収的には確実にあがるんだろうなと思うんですよね。だから、サービスが充実して、あまり景気に影響しないのでは?とも思います。
どっちに転ぶんだろうなぁ。。。
ただ、ポジションについては、少し退避気味にしておいたほうがいいのかも。。。先が見えないしなぁ。