1Q84も3冊目。これで残り半分。先はまだまだ。
青豆編、天吾編ところころと変わっていくので、話が途中途中で分断されて、読みづらい感じがします。
青豆と天吾双方の話が急激に進展していきます。
青豆はさきがけのリーダー暗殺の話が、天吾は父親に会いに行くという大事なイベントが。。。
それに、天吾には牛河という人物が訪ねてきたり、ふかえりが戻ってきたりと話がどんどん進んでいきます。
この中で、驚きなのは、さきがけのリーダーが世界に起こっていることすべてを理解しているということでしょうか。自分たちが何をしているか、どういうことが起こっているかをしっている上で、自らの死をも、青豆の役割すらも理解しているという。。。
なんつうか、演劇を見ているような展開。これを描いたのはリーダーなのか、それとも、別の人なのか。
そういう風に思えてくる感じがします。
牛河の提案してくる助成金の話は、どちらかというと、天吾の封じ込めなのかな?と思ったり。まだ牛河の存在がどういうものかわからないですが、空気さなぎが話題になっているところで、こういう話がでてくるのを考えると、何かさきかげとのつながりがあるのでは?と勘操ってしまいます。
天吾自体もよく断ったなぁとも思いますし。
こういうスポンサーになりますよって話は、少し怖いと考えています。結局、金をもらっている場合、そのスポンサーに対して悪いことをいえなくなる。対立した立場を保てなくなるという問題があります。
明らかに自分の意思とは違うところを目指しているのに、自分はそのレールの上を走り続けていかないといけないということになりかねないですから。
そういうのを考えると、自立して自分のできる範囲で実施していく。そういうスタンスを確保していくには、うまい話には飛びつかないようにするのがいいのかもしれませんねぇ。
後編がかなり気になる幕切れなので、後編どう進んでいくか?が気になります。