スポットライト 世紀のスクープ ~本当にいろいろと考えさせられる内容。~
会社の休みを利用して、映画を久々に見にいってきました。
見たのは、スポットライト 世紀のスクープ。アカデミー賞の作品賞・脚本賞の2部門受賞という快挙を成し遂げた作品です。
映画の内容は、カトリック教会の児童への性的虐待を、ボストン・グローブ紙のスポットライトチームがスクープとして世の中に出していくまでの物語。
気がつけば、映画も終わってて、あっという間に終わった。このあとどうなったんだ?となって終わってしまいますが。。。
感想として、見てよかった。むしろ、見ておかないと後悔しそうな位の内容。本当に見てよかった。
マイケル・キートンと、マーク・ラファエロの2人の熱演がすごく印象的です。
ジャーナリストの仕事の裏側が見えるので、面白いなと思うこともありつつ、世間の闇を暴くことがどれだけ大変か、そして、取材している記者の変化もあり、見終わった後に非常に考えさせられました。
大本営の発表を鵜呑みにしてはいけないのだなと。自分たちの足で一生懸命取材してきた人たちの言葉だからこそ、重みがあるのだなと。
今回見たのは、伏見ミリオン座。
以下はネタばれ含みます。
最後のところで印象的だったところ。
上司からスポットライトチームの4名に話をした言葉。
「われわれの仕事は、闇の中をあるいてくようなものだ。
光がさして始めて正しい道だったかどうかがわかる」
上記のような趣旨の言葉があります。
何か、新しいネタを用意し、調査しているときは、それが正しいものなのかどうなのかはわからない。でも、それが白日の下にさらされる(新聞の紙面にのる)と、その反響の有無で正しいものかどうかがわかる。
自分たちの仕事は、採取的に自分たちで判断するのではなく、読者が、世間が判断、ジャッジする。
その言葉の重みは、ジャーナリズムの鑑だなと。
それと、この調査中に、9.11もあり、非常に大変な中の取り組みだったのを思わされます。
9.11があったことで、調査が打ち切られる可能性があったのに、内容がとんでもなくインパクトの大きいものだから継続。そして、年明けの2002年に世の中へ。
最後のところで、リストがでてくるのですが、NY等のアメリカはもちろん、EnglandやIrelandなど、多くの国々にもでてきます。この話の闇の深さを物語っており、どう教会が変わっていくのだろうと。。。
あと、個人を狙うな、システムを狙えという指示が上司からでたとき、非常に面白いなと思いました。システムを狙うからこそ、この話に結論をつけ、浄化し、再発防止につながると。。。