日本百名山/深田久弥 〰登山いきたくなります。。。〰
最近の楽しみであるグレートトラバース2 15min。
一日仕事終わって、帰ってきてのんびりテレビを見つつ、きれいな景色を見るのが楽しい。
少し前にこの田中陽希さんの本を読みましたが。。。
このグレートトラバースのテレビを見ていると、山の説明の際に、深田久弥さんの日本百名山から山の紹介があります。
これがすごく山の特徴を表していて、非常に印象的だったので、この本を読んでみました。
富士山とかは、こんな形で紹介されてます。
八面玲瓏という言葉は富士山から生れた。東西南北どこから見ても、その美しい整った形は変わらない。どんな山にも一癖あって、それが個性的な魅力をなしているものだが、富士山はただ単純で大きい。それを私は「偉大な通俗」と呼んでいる。あまりにも曲がないので、あの俗物め!と小天才たちは口惜しがるが、結局は通俗性に甲を脱がざるを得ないのである。
また、日本第二の高峰である北岳はこんな風に。
そんなに古くから名の聞えた山であり、わが国第二の高峰でありながら、あまり人に知られていないのは、一つにはこの山が謙虚だからである。どうだおれは、といったような、抜きんでて人の眼を引こうとするところがない。奇矯な形態で、その存在を誇ろうとするところもない。それでいて高い気品をそなえている。いつも前山のうしろに、つつましく、しかし凛とした気概をもって立っている。奥ゆかしい山である。
こういうのを読むと、登山に行きたいなぁと。。。思ってしまいます。
あとがきに書いてますが、深田久弥さんが500以上の山を登り、その中で100名山を選んだそうです。しかも、選ぶためだけに山を登りにいき、結局はいれなかったこともあったそうで。。。
戸隠山とか入ってもよさそうなのにとか思うこともありますが、高妻山が入っているからとか、非常によく考えて決めてるのだなぁと。。。
深田久弥さんが100名山を選んだ基準は次の3つ。
- 山の品格
- 山の歴史
- 個性のある山
付加条件として山の高さを1500m以上ということにしているそうです。
この基準を見ると、ただそこに山があるから登るだけでなく、その歴史まで踏まえて調査をして登るわけですから、頂上から見る景色もさぞ特別だったんだろうな。。。と思えてなりません。
ちょっと分厚い本ですが、表現が非常にいいので、登山にいきたくなりますね。。。
そういや、登山ここ数年いってないなぁ。。。