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Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

新幹線をつくる/早田森 ~新幹線の作り方がわかると、乗ったときじっくりいろいろ見てみたくなる~

出張時によくお世話になる新幹線。

高速で突っ走るのは知ってましたが、速度ってあんまり気にしてなかった気がします。むしろ、移動時間がどんどん短くなるなぁという印象しかないです。

将来的にはリニアになったりするのだから、どんな風になるか。。。日帰りとかが増えるんだろうなぁ。気分的に少しいやな気もします。

 

少し前にN700Aがでたとか、話題にあがりましたが、そもそも新幹線の新モデルの投入の考え方が、車とか家電とかと違うのかな?と思ってたのですが、その答えがこれ。

自動車メーカーさんは一般的に、新車発売から4~8年で定期的にフルモデルチェンジをするようですが、新幹線の場合、4年とか8年とか、現行車両について特に見直し期間を設けているわけではありません。あえていえば、日々の業務のなかで日々見直しを行っているのです

そして、N700系の第一号については、いまだに客を乗せての運転はしていないようです。

その16両は「Z0」編成と命名され、試乗車としていまもデータ収集のために試運転を続けているのだという。N700系にまだ改善すべき点はないか、JR東海は技術開発部を中心に日夜探っている。そうやって収集された各種データが、N700系N700Aに進化させるためのヒントになったようだ。ちなみに、N700Aの「A」はAdvanced(進化した)の略である。

 

本書の中で、自分が一番衝撃的だと思った考え方がこれ。

「新幹線には最先端の技術は使わない」

~中略~

新幹線にはそれだけ最高レベルの安全性が求められるということです。新たな技術を導入するときは、安全性がきちんと確認できるまで、実証試験を何度も何度も繰り返します。その新技術を自家薬籠中のものとして完全に使いこなせるようになるまでは、怖くて使えません。

安全性の確認に何年もかかるため、その技術はすでに最先端のものではなくなっているのわけです。新幹線の進化を一歩進める丹羽、技術開発のレベルで二歩も三歩も先に行っていなければならない。

 

安全性を確保できるまで、何度も試験を繰り返すことが一番大切なこと。

常に最先端であり続けるには、どんどん新しい技術を取り入れるだけでなく、生み出していく気概が必要なんでしょう。

 

さらに、実際に作る側になったらなったで、現場にいながらでも、設計者よりも多くの知見をもつ人が多数見える。こういう人たちが陰で新幹線の技術レベルを支えているのだなぁと。

 

新幹線の話を読んでいると、新幹線はものすごく恵まれた存在であり、特別な存在なのだと。

 

新幹線にのったとき、どういう思いで作られたものなのか、じっくり見ていたいなぁ。

新幹線をつくる (メディアファクトリー新書)

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