確定拠出年金のマッチング拠出の税金控除はメリットあるのかどうか?
最近、ちょっと気になっていたので、調べてみました。
調べたとことで、手帳とかにメモっていても、はてなのブックマークもつけていても、どこか忘れていくことが多いです。
こちらに備忘録として、自分で一度まとめてみておいた方が、理解がより進むかなと考えてまとめてみました。
資産運用にまつわるのは、新しいカテゴリの中にいれていこうかと。
マッチング拠出については、いろんなサイトで説明されているので、概略のみを。
確定拠出年金(企業型DC):マッチング拠出について|労働金庫連合会
マッチング拠出のメリット
- 掛金全額が所得控除の対象。
- 運用利益が非課税。
- 受取時においても、税金控除の対象となる。一括受取時には、退職所得控除。分割受取時には、公的年金等控除。
- 将来受け取る金額をためることが可能。
マッチング拠出のデメリット
- 60歳まで受け取り不可
- 現在使用できる金額が減る
- 現在凍結されている「特別法人税」が解除されると年1.173%の税金がかかる。これは運用資産へ課税が対象となります。
- 手数料がかかる(月々350円程度)
出費が増えたりして貯蓄が厳しくなった等の万が一の場合は、マッチング拠出は停止が可能です。
デメリットが気になりますが、マッチング拠出のメリットを考えると、大きな要素となりそうです。
特に、掛金全額が所得控除の対象という観点に目を向けると、お得そうな感じはしますが、いったいどのくらいお得なのか?というのがさっぱりわからないです。
そこで、自前で所得控除の累積がどのくらいになり、1万円を運用した場合とどのくらい差があるのか?を踏まえてエクセルで計算してみました。
計算の前提条件
実際には、銀行定期預金では利率が0.2%程度(16年現在)。なので、これよりもわずかながら増えていきます。ただ、非常にゆっくりなので、計算から除外。
実際には、上記の条件で計算すると、10年後で1.33万円、20年後で5.1万円、30年後で11.38万円の運用結果になります。
なので、上記のは計算結果に加えてのプラス方向にずれる要因の1つになります。
計算結果
税金控除金額>2%運用益
となるのは、各所得税率ごとでまとめると次の通り。
所得税率5%:12年
所得税率10%:16年
所得税率20%:24年
所得税率30%:26年
所得税率33%:33年
エクセル直貼がうまくいかなかったでの、画像に撮り込んでみました。
考察
意外と税金控除の影響がでてくるというのと、所得税率が高いほど、そのメリットを大きく享受できるということがわかります。
今回は1万円/月をもとに計算してますが、金額を増額すれば、その効果は大きくなっていきます(分岐点はかわらないですが)
これに加えて、運用を2%以上でできれば、大きな老後に向けての資金をためることができるようになります。
注意点として、デメリットの60歳まで取り出せないことと、今使える金額が減るということを踏まえて、金銭的に余裕があれば検討する価値があるのかな?という印象です。
まとめ
余裕資金があれば、やってもいいのかな?という印象です。
各人の判断で実施しても、しなくてもいいのでは?と思います。
ただ、長くやる場合は、運用も考えてこのメリットをうまく享受するようにしたほうがいいのかもしれません。
最後に、2%運用の複利計算はとてつもない破壊力ですわ。。。まるでSNOWBALL。
ただ、安定的に2%運用なんて難しいから、そこいらはきちんと投資のリスクとリターンを考えないといけません。