Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

駅をデザインする/赤瀬達三 ~駅の使い勝手ってデザインとつながっているんですねぇ。~

駅をデザインって、どういう意味なんだろう。

この駅のような公共的なところをデザインするのは、パブリックデザインといわれる。これはイメージを売るのではなく、問題解決のためのデザイン。

 

駅の場合は、次のレベルに気を遣う必要がある。

  • 第一のレベル:安全であること
  • 第二のレベル:楽であること
  • 第三のレベル:居心地がいいこと
  • 第四のレベル:満足度が高いこと

1⇒4という順序で積み上げていかないといけない。という難しさがある。

第二のレベルは、思うに乗り換えがしやすいとか、移動進路がわかりやすい、歩く距離が短いなど、日ごろ不満に思いやすいことですね。

第二のレベルですら、不満に思うところが多々。特に東京駅と名古屋駅。東京駅は集約された駅なので乗り換えの本数が多いのは仕方ないのかもしれないけど、名古屋駅はひどい。非常にわかりづらい。

JR降りてから、名鉄近鉄に乗り換えるのがなかなか難易度が高い。あと、あおなみ線も最初どこにあるかほとんどわからなかった。

こういうのを考えると、導線を踏まえて駅をデザインを考えるというのは非常に難しいことなんだろうなと。

これから、名古屋駅はリニアが来るタイミングでいろいろと変わるタイミングなので、わかりやすくはもちろん、居心地のいい駅になってほしいものです。

案内表示板もわかりやすくしてほしいかな。初めての駅だと改札口でてから、どこに向かえばいいんだっけ?と悩むことも多いですから。

 

著者が駅で感じるストレスを低減する方法として、次のことを書いてあります。

大都市のターミナル駅や地下鉄駅など、規模が大きくて人工的な環境でできている駅で感じるストレスを少しでも軽くする空間構成上の方策には、

  1. 自然光を取り入れる
  2. 外の景色を見えるようにする
  3. 地下駅では地上と連続していることを感じられるようにする
  4. 駅をできるだけ開いてつくる
  5. 方向感覚が失われないようにする
  6. できるだけ大きな空間をつくる

などが考えられる。

 

リニアに向けて改装される名古屋駅が、これらを実現してくれると、使い勝手のいい、わかりやすい駅になるんだろうけど。。。

なかなかうまくいかないんだろうな。。。

 

駅をデザインする (ちくま新書)

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