Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

「数式思考」の技術/中島孝志 ~仕事は熱意か。。。熱意を維持するノウハウがむしろほしい~

仕事に対する考え方というよりも、仕事をシンプルに考え、自分なりの公式を導きだすことの重要性を説いた本。

一流の仕事のコツや秘訣を数式や公式でわかりやすく伝えられることができれば、初心や素人でもあっという間にハイレベルな仕事ができるようになるでしょう。これが本当のインテリジェンス=ナレッジマネジメントなのだ、とわたしは思います。

これを説明するのに、松下幸之助さんや花王トヨタなど多くの事例を引いてます。

各企業でおかれている環境や事業が異なるため、成功の道筋や戦略が異なります。たとえば、広く浅くであったり、徹底的に経費を下げたり、各工程のムダを取り除いたりと。。。

 

その事例の中で一番印象的なのは次のことです。

「商売とは君、なんでするものや」

「知恵でするものや。まずは肝心の知識がないとでけん。ただな、知識だけではあかん。熱意がなければ話にならん。しかも、知識と熱意は足し算ではなく掛け算や」

松下幸之助さんの言葉です。

言葉の中身は次のこと。

「人の上に立つものは、知識や才能は劣ってもいいが、熱意に関してはだれにも負けてはいけない」と。指導者に強い熱意があれば、必ず部下を動かす。その熱意に感じて、知恵ある人は知恵を、才能ある人は才能を、力ある人は力を提供していくれるのです。

さらに、そこに問題意識をもつことでの体験&経験をさらに優位にする。

要は仕事は、知恵=知識×熱意+体験&経験でするもの。

 

これ、昨日投稿したGEの話とまったくもって同じです。

 

GEの場合は、

仕事=A(能力)×M(モチベーション)×O(機会)

となっていました。

ほとんど同じだなと。結局仕事は熱意が重要なのだと。熱意があるからこそ、相手を動かせる、自分に能力がなくても周りが助けてくれるということでしょうか。

あとは、それを発揮する機会さえあれば。。。

GEと松下幸之助さんの考えが似ているというのが驚きの一点です。

いい公式というのは、洋の東西を問わないんですね。。。

 

書かれているのが2013年なので、ちょっと古いのですが、それでも参考になるところがある本でした。