Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

私本太平記 あしかが帖/吉川英治 ~気にはなってたけど、読んだことがなかった本~

青空文庫のおかげで、吉川英治さんの作品が無料で読めます。

作者没後50年で著作権の権利がなくなるとのことで、この珠玉の作品群が無料に。

電子書籍に手を出さなかったらきっと気づかずに書籍を古本で買い集めてたんだろうなと思います。

こういう青空文庫のような動きには非常に感謝しています。

ちょっと気になるけど、読んでなかったなぁという作品が結構ありますからね。名作といわれた本を読まないのは非常にもったいないことだと思ってます。

 

他に、三国志は入手したので、交互に読み進めていこうかなと。そのあとは、宮本武蔵や新書太閤記に手をだそうかな。

 

本書は、足利尊氏の活躍した鎌倉時代末期から室町時代初期へとつながる話。

日本で幕府を開いた3名のうちの一人。

足利尊氏 - Wikipedia

どうしても、平安末期や戦国時代に比べると、地味な感じもしますが、読んでて楽しい。読んだことなかった時代の本なので、なおさらです。

この時代は歴史の授業で勉強したぐらいですが、結構キーパーソンとなる人がでてきますから、昔の記憶を紐解きながら読んでいこうかなと。

 

まずは、足利尊氏が恐ろしいくらいの願望を秘めるまでの話。

ここから翼が生えて飛び立つといってもいいのかもしれない。その大望をもったがゆえに、有能な家来を失ってしまう。

この家来の行方も気になりますが、それ以上に、藤夜叉との関係がどうなっていくのか?というのも。

一時の迷いとはいえ、妻を娶る前に起きたこと。子供すらもいる。この子供がどういうふうに絡んでくるのか?いろいろと伏線が張り巡らされていて非常に楽しみ。

あと、新田家と足利家の仲の悪さが気になります。この2つがどういう想いで後醍醐天皇のもと活躍していくのか、仲の改善があるのか?それともしないまま突き進んでいくのか?気になります。

足利尊氏の弟の直義もなぜか物事を知っている。これがどういう風な問題になるのかも。。。

 

50年以上前の作品なのに、非常に読みやすい。こういう文章力が非常に読み応えがある本なのかもしれない。