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Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

パナソニック人事抗争史/岩瀬 達哉 ~人事というのはいかに難しいことか。。。~

パナソニックというと、家電の雄。マネシタともいわれるくらい先行者の後をおっかけ追い抜き、シェア首位を保つ。

それが、携帯がスマホに変わっていく、テレビがブラウン管から液晶に変わっていく中で、徐々に地位を低下させていき、いまやBtoCから、BtoBへとシフトチェンジも視野にいれて動いている。トヨタ自動車や日産といった自動車メーカーに部品納入してたりします。

 

このパナソニックの凋落、シフトチェンジをせずにいられなかった背景を歴代の社長を見ていくことで、紐解いています。

いやぁ、人事って難しい。そして、人の恨みって怖い。特に権力者の恨みというのはあまりにもひどい。

 

見ている限りでいくと、4代目社長の谷井さんがいろいろと先を見据えて手を打っていた。特に、ソフトを手に入れるという目的で手をつけた映画配給会社のMCAの買収。ハードだけでなく、ソフトでも売るというスタンスを築こうとしていた。

そんな中、ナショナルリースやら冷凍機やら、会長退任要求などで社長の地位をひきずり落とされる。

次代に向けた全社的再生運動

 

そして、次の社長森下さんが、前任の谷井さんのやっていったことをことごとくストップをかけていく。

そして、MCAがもってきたUSJの構想すらもGOをかけずに、最終的にはなくしてしまう。いまや、USJは日本一、二を競う優良なコンテンツとなっているのに。。。

また、ブラウン管に固執し、その後のプラズマや液晶の時代に切り替わっていくのが遅れていってしまう。

 

先見性がないのか?いや、むしろ、前任者憎し、そして、目先のことばかり考えていたというのが真実なのでは?

成長が鈍化したという名目で。。。

 

ここいらは紙一重だと思います。未来への投資で赤字を垂れ流していても、未来への投資をしなくても批判を受けます。そして、未来への投資を適切にしていても、トレンドと違うところに投資していても批判を受ける。

ただ、その判断をするときに、私情をはさんでしまっていたというのが最大の失敗なのではないかなと思います。

 

このパナソニックの一連のことで、技術の海外流出が加速し、サムスンや中国系企業の台頭を許してしまった感があります。

 

上に立つというのは、その時々で判断されるものもありますが、それ以上にその会社が存在し、大きく育っていくというのを見ていかないと結論がでないものなのもかもしれません。

うーん、経営者って本当に難しいなぁ。。。

 

ドキュメント パナソニック人事抗争史 (講談社+α文庫)

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