Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

地名に隠された「南海津波」/谷川 彰英 ~地名っていろんなことを語るんだなぁと~

今日で3.11がおこって6年。テレビをみたとき、本当に現実なのか?信じられなかったことを思い出します。

そのあと、企業の生産が停止したりといろいろと大変なことになりました。うん、いろいろと。

 

そういうのを振り返ると、今は束の間の平和という感じがします。いや、まだ3.11は終わっていない。その現実だけは忘れてはいけないのかなと。

 

この本は、くるくると言われている南海地震のときに発生するであろう津波について書かれています。

正確には、過去に起こった歴史をみているというのが正しいのかも。

 

昔の地名というのはいろいろと物事を語っているようです。

名古屋という土地だと、鳴海という地点は海とはいっているので、海の近所だったとか、飛島はその名のとおり、島が飛び飛びにあった場所ということらしい。

現在住んでいる付近は、昔からの住宅街のようなので、地名としては安心はしていますが、少し離れたところに水にまつわる地名があるのに気づいてしまいました。

ちょっと怖いかな。。。

七里の渡しが熱田~桑名間にあったのは、熱田~桑名の間に木曽川長良川といった河川があり、それがよく氾濫して安定して人が行き来できなかったからようです。

うーん、そう思うと、その区間って。。。と思ってしまいます。

そして、名古屋駅周辺はもともと湿地帯というのを知らなかった。なぜ名古屋駅が今の位置にできたか?それは、昔の列車が蒸気機関車で火を使っていたから。だから、遠く離れた位置で電車を停めることにしたということらしい。栄や名古屋城周辺に火をもってこないために。

同じ理由で、大阪駅(梅田)も、中心街から離れた梅田につくったようです。そういう見方をすると、昔からある駅はどこか少し中心部から離れたところにある感じがします。ただ、そのあと繫栄しているところが多いですが。。。

やはり、物流がくるところというのは栄えていくのだろうなと。

なお、梅田という土地は、田を埋めたということが転じて、梅田というようになったようです。うーん、深い。

 

あとは、黒潮町や徳島南部地区のことが多く書かれています。

昔の人のいうことはきちんと尊重しないといけないなと。。。

自分たちの理屈でどうのこうのというのは差し控えた方がいいのかもしれないなぁ。。。

 

地名というものが何をかたっているのか?じっくり調べてみたくなる本でした。

とりあえず、浦・津・川・崎・戸といった海側を想像させる地名には十分に気を付けないとなぁ。。。

ただ、会社への通勤路にあるんだよな。。。その地名が。。。

地名に隠された「南海津波」 (講談社+α新書)

地名に隠された「南海津波」 (講談社+α新書)