日本史の裏側にエロありと。そういう感じがしてならないです。
ちょっと違った世俗的な目線で日本史を見るという観点では、非常に切り口が面白い。興味がある方は読んでみてもいいのかもしれない。
なるほどなと思うところがあります。まぁ一部は本当かなぁと思うところもありますが。。。
ただ内容が内容なので、書き方をいろいろと考えてしまいました。面白いんだけど、書きづらい。なんとまぁ困る本です。
本書のなかで「へー」と思ったのは3つ。
1つは、源氏の登場の背景。
普段、源氏とか平氏とかどうでてきたのか?というのはあまり気にしていなかったのですが、本書をよんでいくと実は、嵯峨天皇の派手さが要因のようです。
子供を産んだ「キサキ」だけで24人、子供の数は皇子23人、皇女27人の50人に達した。
~中略~
当時は天候不順で農業の出来が極端に悪化していたこともあり、子どもの処遇が国家の財政をおびやかすほどであった。天皇自ら「男女やや多く、むなしく府庫を費やす」と後悔したという。その立て直しのため、8人の子供に「源」の姓を与えて臣籍降下させた。これが武士の集団としての源氏の始まりだが、そのために後々、大きな災いを招くことになった。
キサキだけで24人って。。。
子供も50人ってすごいなとも思う。もう人が多すぎて、役職増やしたりしてたけど、無理という感じで臣籍降下まで。
臣籍降下された源氏が200年後、300年後に力をつけて、政権を担うのをしると、この硬化された人々の怨念のような感じもしてしまいます。
2つ目は、盆踊りのルーツ。
盆踊りはもともとは踊り念仏。
それが念仏踊りとかわり、盆踊りへと。
以下、本書から抜粋。
- 踊り念仏:時宗の修行者や同調者による宗教的な行為であり、踊りを通して「無我の境地」を目指す祈り
- 念仏踊り:踊り念仏から派生した芸能であり、ところによっては村祭りの1つとされたから男も女も着飾り、白装束で背中に旗印を背負うなどの工夫も凝らしていた。
- 盆踊り:通俗的で遊女みたいな踊り。踊りのスタイルも、歌の内容も、楽器もテンポも、様々な形式のものが作り出されていったもの。
こうみると、念仏踊りや盆踊りは、今のクラブと変わらんなぁと思ってしまいます。
ここはあんまりしなかったことが多いんですが、法然の弟子である安楽房と住蓮房の美声が原因で、後鳥羽上皇が激怒。この2人が処罰を受け、さらにはそこから宗祖の法然・高弟の親鸞にも被害が及ぶという。
理由はその声を聴きたいからと、後鳥羽上皇の寵姫の2人が出家してしまったから。それに対して上皇が激怒。ある意味かわいそう。。。
そういや、この激怒した後鳥羽上皇って、承久の乱で処罰されて、隠岐へ配流されたよなぁ。。。感情の激しい方だったのかもしれません。
最後に、通販もやってたようですね。江戸時代でも。人に見られたくないものも含めて。人ってそういうところは変わらないのだなと思ってしましました。
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