大人の流儀/伊集院 静 ~誰のために働くのかなぁ。。。~
通勤中にちまちまと読んでいた本。
少し説教くさい感じがするので、少し読んでは他の本へ。というのを繰り返して、ようやく読み終わり。読んでて思うのは、こういう話は酒の席で上司からよく聞かされる話なので、耳にタコができるような気がしてしまいます。
あまり読むのが進まない中で、ついつい読んでしまうところが1つ。
1997年から2004年までマガジンで連載されていた「哲也」のモデルですから。この話は昔マガジンで哲也を読んで、アカギやカイジに入っていったものにとっては、興味深いところでした。こういう有名な方どうしの交流というのは読んでて面白いなぁと思うところが多々。
そして、最初のほうで、ついつい目先のことばかり考えてしまいますが、その目線の持っていき方にがつんと殴られたような感じがしたのがこのこと。
投資のときの企業選びもそうですが、自分が働いているところがどういうところなのか?そして、一緒に働いている後輩たちがどう思っているのか?というのを考えるとちょっと怖い感じもしてしまいます。
ただ金を儲けるだけが目的なら企業とは呼べない。企業の素晴らしい点はそこで働く人々の人生も背負っていることだ。当然人々には家族があり、そこには未来がかがやいている。それらのものをすべてかかえ、なおかつ企業は社会をゆたかにし、人々に何らかの貢献をしていなくてはならない。若い人たちは給与で企業を判断するが、己の半生を預け、そこで懸命に働くことが人間形成につながるかということこそが肝心なのだ。
働くことで、成長していく。そういうのを実感できるような仕事をしていきたいものですし、後輩たちにはそういう仕事をしていってほしいものです。
そういう仕事って、働いている人の気持ち次第なところがありますからねぇ。。。何事にも興味をもつことが大切なんだと思うんですよね。。。
自分の殻に閉じこもって、自分だけの価値観だけを大事にして、他人に貢献するという目線をなくすと厳しいという気がしています。