ありがたい植物 日本人の健康を支える野菜・果物・マメの不思議な力/田中 修 ~面白いんですが、仕入れた知識を披露する場がない。~
植物について、特に食べ物としての植物について書かれている本。
野菜・果物・マメについての豆知識をQ&Aというよりもクイズ形式で書かれています。なので、非常に読みやすい。うーん、これはなんだろう?と考えて、解答をみると理解も深まりますし。ただ、要望をいうのであれば、シリーズでまとめるか、何ページにこういう切り口のがあるよと書いてあってほしかった。
面白かったというか、へーと思ったのは次の2つ。
イチゴの豆知識:
- ビタミンCの王様:いちご(ビタミンCの女王:レモン)
- 「いちご」の日は、1月15日。いいいちごの日。
- いちごを食べるのは、ヘタ側からのほうがおいしい。(理由:いちごのヘタ側は、糖度が低い。先に行くにしたがって糖度が高くなる。そのため、ヘタ側から食べると、徐々に甘味がましていくのでおいしく感じやすい。)
- 1日8粒くらい食べれば、1日分のビタミンCは摂取可能。
ビタミンCといえば、レモンと考えていましたが、いちごにも多く存在しているということが驚き。言われてみれば、少し酸味もありますので、たしかになと思うところはありますが、むしろ甘味のほうにばかり目が言っていた気がします。
イチジクの豆知識:
- 世界最古の栽培作。「多くの実がなり、栽培が容易で、料理をせずにおいしく食べられるものである、さらに保存食にもなる」
- 昔から、「薬の木」や「不老長寿の果物」といわれてきた。
- 抗がん作用のあるといわれる「ベンズアルデヒド」や、血圧降下作用のある「プソラレン」などが含まれている
- ポリフェノールを多く含み、カリウム、カルシウムなどのミネラルも豊富
- いちじくは、無花果と書く。ただし、花がないわけではなく、果物の中にある赤いツブツブが花。
この2つだけでも、いろいろと小ネタに使えそうな感じですが、さらにいろいろとあります。大根の辛い理由もわかりますし、もやしについての豆知識もありますから、普段の食卓に並ぶものについての知識がつけば、よりおいしく料理を食べられるのでは?と思います。
まぁ、うんちくもほどほどがいいんでしょうがね。。。
ありがたい植物 日本人の健康を支える野菜・果物・マメの不思議な力 (幻冬舎新書)
- 作者: 田中修
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/11/30
- メディア: 新書
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