コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか/旦部 幸博 ~コーヒーでここまで科学するのか。。。~
たかがコーヒー、されどコーヒー。コーヒーってこんなところまで科学して作られているのだと思わしてくれた本です。
コーヒーの種類から、その淹れ方、効能等多岐にわたっており、コーヒーにこだわっている方をターゲットにしている本です。
自分としては、喫茶店でゆるーくコーヒーを飲みつつ、本を読むのが好きなので、あまりコーヒーに思い入れはないです。ただ、おいしいコーヒーは飲んでみたいという願望はありますが。。。
どうも値段で判断してしまうところがあって、高いものはおいしんじゃないか?とかいろいろと外乱的に惑わされている気がします。
おいしいコーヒーにとって、次のことが大事なことのようです。
- コーヒーの風味に対する「おいしい、まずい」という主観的な嗜好と、品質に対する「よい、悪い」という客観的評価を近藤してはならない。
- コーヒーのプロは自分自身の思考よりも「よい、悪い」という客観的評価の視点をまず優先すべきで、「おいしい、まずい」はそれ以降の問題となる。
- 「よいコーヒー」は「欠点豆を覗いた良質生豆を適正に焙煎し、新鮮なうちに正しく抽出されたコーヒー」と定義できるが、「「おいしいコーヒー」は人それぞれで定義できない。
- 「よいコーヒー」であっても、実際に飲む人の嗜好によっては必ずしも「おいしいコーヒー」になるとは限らないが、「悪いコーヒー」は必ず「まずいコーヒー」になる。
なんか仕事に似てますね。品質のいいモノをつくって初めて、お客さんの好みにあうあわないで売れるかどうかが決まる。もともとの品質が確保できていないと、その土俵にすら立つことができない。
そういや、放送大学の公開講座できいた経営学のところで、品質というのは他社との差別化につながる大事な要素だといわれてました。そこのところも、聞いてくるんでしょう。
そう思うと、たかがコーヒーってなかなか言えなくなります。
著者がコーヒーの好みをアドバイスするときは、次のように言うようです。
「焙煎度の違うものを飲み比べて、まずは自分好みの焙煎度を見つけるところから始めてみましょう」
なかなかこれって飲んでみないとわからないところです。焙煎度を振れるところって、結構こだわりのコーヒー店や喫茶店な気がします。
そういうところってなかなか見つからないというか、入るのにも勇気が。。。
なので、焙煎度の違うコーヒー豆を買って楽しむのがいいのですかね?でも、ワインみたいに飲み比べをしてみたいし。。。うーん、むずかしい。
コーヒー豆の保管には次のことがが大事なようです。
①吸湿を避け、②ガスが抜けるのを防ぎ、③酸化を防ぐ、を守れば、比較的おいしいままでの長期保存が可能です。
酸化を防ぐのも大事ですが、どうやら早めに飲むというのが大事なんでしょうねぇ。
コーヒー飲んでのんびりするために、喫茶店にいこうかなぁ。。。
コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)
- 作者: 旦部幸博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/02/19
- メディア: 新書
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