Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論/エマニュエル・トッド ~視点をひろげていかないとなぁ~

この本のでた2016年当時、あたかもEUの枠組みから飛び出そうとしたイギリスがわがままもののような扱いで報道されていました。

そこいらに対して、様々な視点からアプローチされており、より深く理解が進むのが本書。

 

読んでいくと、各国の抱える病のような状況が見えてきて、ここいらを知らずに報道に流されていてはまずいなと思えてきます。

 

各国の状況を冷静に考えると、EU設立当初と比べて事情がかわってきたのであれば、戦略を見直していくというのは国家として大事なことなのでは?と思えてきます。その先鞭をとったのがイギリスというわけで。。。

そこに続きそうだったフランス。一歩踏みとどまった感があります。そういうのを考えていくと、EUという大きな枠組みで判断するのではなく、各国のレベルでも考えていく。そういうのをすることで、隠れているカントリーリスクを暴いていく。そういう目線もいるのかなと。

きちんと情報をとって、かつ自分の頭で考えていかないといけないですね。それが間違っていようがいまいが。そして、答え合わせをして、ブラッシュアップやレベルをあげていく。そうしないといけないんでしょう。

 

以下、各国の抱える潜在的な話。この3つの国以外にもいろいろとありますが、興味があったのがここいらです。

中国の将来

中国は、経済問題以上に人口問題でより深刻な危機要因を数多く抱えています。とくに急速な少子高齢化は深刻で、10億人の人口ピラミッドの逆三角形構造は移民導入によっても絶対に解決できません。

 

ドイツ

ドイツはいわば戦略的に、絶え間なく労働力人口を維持しようとしています。南欧に対しても、東欧に対しても、安価で良質な労働力を求めているように見えます。

 

日本

日本にも、1つだけ問題があります。人口問題です。日本の最高の長所は日本の唯一の問題にもなりえます。それは完璧さに固執しすぎることです。少子化を放置し、移民も受け入れないとすれば、日本社会そのものが存続できません。

 

 なかなか気づけないところがおおいですねぇ。