バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史/マーク・マゾワー ~歴史が複雑すぎてついていけない~
バルカン半島というと、第一次世界大戦の原因となった火薬庫というイメージに加えて、紛争も多い地域という認識です。
この本を読んで、その経緯というのがわかります。
ちょっとわかりづらいところもありますが。。。
南欧の歴史ってあんまり知らないことが多いので、近世を中心に勉強しなおしたいかなと思ったりしてます。トルコも絡んできて複雑すぎます。
次のURLを見ると、GIFアニメでその経緯が書かれており、非常にわかりやすいです。
この経緯を見ていると、第一次世界大戦までは次の3点が大きそうです。
オーストリアはこの地域に隣接しているからなおさら安定するために、介入をしていった。だからこそ、サラエボ事件が発生する要因に。
その後、第二次世界大戦後は、冷戦のはざまとなり、バルカン半島はユーゴスラビア連邦とギリシャという形に集約。
冷戦終了後は、ユーゴスラビア連邦が崩壊し、現状に至るという。。。
ちょうど、各勢力や文化の境目となっているから、なおさら紛争や激突が起こりやすいという問題を内在している気がします。
ここを読んでて思ったのは、なぜかバルカン半島とJALの崩壊の話が似ているなということ。
バルカン半島:列強介入
JAL:政治家、官僚、会社役員、労組の介入
この力バランスの崩壊というか、この外部からの力を受けて物事がぐちゃぐちゃになっていった気がします。
結局のところ、外部の力が入ってくると、内部だけの話ではなくなっていくので、ぐちゃぐちゃになって長引きやすい。
どこか、応仁の乱にも近いような感じもしてしまいます。
うーん、歴史を多角的に見るのって結構大事なことだなぁ。。。