Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ねこの秘密/山根 明弘 ~ねこの生態ってあんまりしらなかった。。。~

普段の生活圏でちょくちょく見かける猫。

その猫に対するものすごい量の調査の上で書かれた本書。ねこの生態に興味があったので、非常に面白かったです。

 

猫は力関係がはっきりしていない。住んでいる根城で十分強くても、ほかの地区へ遠征すると、てんで弱いとかがざらという。。。

そして、その力関係は、ねこのさかりの時期にも影響を与えます。力が強いものがメス猫の近所を占めることができるものの、メス猫がたまに逃げ回る。逃げてもすぐ追い付かれるのですが、それでも何度も繰り返していくと、オス猫が疲れて眠ってしまうことも。そのタイミングでメス猫が逃げると、逃亡完了。

逃げ回ったメス猫が何をしているかというと、遠征してきたオス猫や取り巻いていた外側の猫とあってたりする。

著者は、それは、近親相姦による血が強くなりすぎるのを防ぐためではないか?とのこと。

それと、メス猫を追いかけるのをオス猫が疲れてきて、あきらめたりすると、近所のオス猫を襲うこともあるそうな。完全にはけ口とされてしまうことも。。。

 

なお、この戦いですが、野良猫だけでなく、飼い猫も参加することもあるそうで。。。

 

野良猫の一生は、非常に短く、4,5年程度。生きていくのが精いっぱいで、ご飯が食べれなくなる、もとい取れなくなると、あとはなくなってしまう。

それに対して、飼い猫は10年以上も生きるようです。つまり、猫もごはんを食べれると栄養が十分で生きていけるようです。

なお、猫に餌をあげるのはあんまりしないほうがいいようです。かわいそうだからと一杯ごはんをあげていくと、栄養がつきすぎて、メス猫は何度も出産をすることになり、急激に猫が増えていくということになるそうです。

そうなると、猫が駆除の対象となってしまい、不幸なことになることも。

そういうのを見ると、いろいろと考えさせられます。

かわいそうな猫がいるのを見かけたら、助けたくなるのは人として当然かと思うけど、それが本当にいいことなのか?ということを今一度考えたほうがいいのかもしれません。

 

結構、面白い内容も多いのですが、猫についていろいろと考えさせられるいい本でした。

また、読み直してみようかなぁ。

 

野良猫と飼い猫、どっちがしあわせなんだろう。。。

 

のらねこの一生について、本書で

 

 

 

 

 

 

ねこの秘密 (文春新書)

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