Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること/河合 雅司 ~ちょっと怖くなってきます~

未来の日本がどうなっているのか?

それを描いた良書。

一度、これを読んでおいたほうがいいんじゃないかなとも思えてきます。

 

少子化の話が大きな話題になっていますが、本書をよんだら、それよりも、医療の発達による長寿命化。これが国の設計を崩壊させつつある原因なのかも。崩壊させつつというよりも、崩壊させたといってもいいのかもしれない。

 

都市部は依然として人が増えていっているという報道がありますが、その中身は、惨憺たるもの。

  • 若者が地方より進学・就職で都市部へ
  • 都市部にきた若者たちが、そのまま高齢
  • 若者をおって、高齢な親が都市部へ

そこに、長寿命化が加わっているので、若者が減っていっても、人口はなかなか減らない。ただ、高齢者の比率が徐々に増えていく。

 

こう見ていると、都市部へ人が吸い込まれて行っている。むしろ、都市部が自らを守るために、人を吸い寄せているような感じがします。

ただ、都市部にすむと楽なんですよね。。。職もあるし、買い物も楽。そうなると、徐々に都市部に人が増えていくのがわかる気がします。

 

この本、1部と2部があり、1部がこのままの推移が続いていくと発生していく問題。2部はそれをどう打開していくか?という10個の提案が書いてあります。

 

中負担・中福祉という幻想は捨てて、高負担・高福祉とするか、割り切って、低負担・低福祉とするか。。。

結局、中負担・中福祉と続けていくと、徐々に増税が繰り返されて、現状をキープするのにあくせくしてしまうのがみえてくるような。ゆでがえる状態に陥りそうで怖い。

痛みを伴う改革というのは避けられないのかもしれません。その痛みがどの程度のものなのか。そこが気になります。

その行く末を見るためにも、政治には興味を持ち続けないといけませんねぇ。