あんまり気にしていなかったのですが、漠然と世界史でふーんと思っていたことが意外と重要なことだったという感じです。
本書で紹介されているゴードン・チャイルドの人類文明発展の重要な転換点として書かれているのが次の3つ。
- 新石器革命
- 都市革命
- 産業革命
都市革命ってそれくらい大事なことだったんですね。
狩猟で生活していたのが、農耕・牧畜を始めるようになっていった。それで定住化が進み、徐々に都市が形成されていった。
まずは肥沃な大地を有するチグリスユーフラテス川付近とか。。。4大文明とか言われてみると、肥沃な大地が存在している。そして、都市は1か所ではじまったというよりも、同時多発的に各地で発生していった。
そういうのを見ると面白いなと思います。不思議というかなんというか。
本書を読んでて一番印象的なのが最後にかかれているこのこと。
われわれは、漠然と農業は自然環境に「やさしい」という観念をいだいているが、しかし、農業が人間の行為であり、自然の対立物である姿をいよいよ鮮明にしてきたことが問題なのである。
自然に帰れということと、農業尊重は一致しない。ロマン主義時代以来、われわれのあるべき姿のなんたるかを農業社会である古代に求めてきたが、そこに教訓をえようとしても、もはや求めることはできない。現代において古代が意味をもつのは、たんに古代人がその創意において新しい道を模索したその姿のみである。
人類が文明をつくりはじめたときから、自然の中でいかに生き抜いていくか?というのを考えていったということか。。。
たしかに農業が自然を壊すというのもありますし。焼畑農業とか。
ただ、これからはそういうのを抑制しつつ、自然と共存していく。そういうフェーズになっていくんですかねぇ。
なかなか難しいだろうなぁ。。。