Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

ジブリの仲間たち/鈴木 敏夫 ~宣伝って大変だわ。。。~

ジブリは好きなので、基本的に公開されるとみることが多いのですが、その裏というか宣伝を見れて非常に面白かった。

特に、宣伝がいかに大事かというのも見えたわけですし。

映画を始め作品が世にでていって成功するには作品の出来栄えはもちろん、宣伝も大事だというのがよくわかる。宣伝だけよくても、見掛け倒しだったとの酷評にもなるから、いい作品があるのが大前提なのは理解できますが。。。

仮にいい作品ができたとしても、他人の目に触れさせるということをしないと、せっかくの作品が世の中で認めらない。

どこかいまの仕事に通じるところがあるよなぁ。

いかに新しいことをしていたとしても、それが斬新であろうとも、世の中にでていかないと認められないんだよなと。

そう思うと、新しいことばかりするのではなく、しっかりといい仕事をして、それを世の中にだしていく、それも大事。気分的にはどんどん新しいことをしていきたいのですけどね。。。

 

今年高畑監督が永眠されたのを思うと、この本を読んでいると妙に感慨深くなります。

宮崎駿監督と、高畑監督の違いを鈴木敏夫さんは次のように書いています。

たぶん、作家には二つのタイプがいるんだと思います。意識的に時代を分析して作るタイプと、必死で物語と格闘しているうちに、いつの間にか時代の深層にあるものを掴んでしまうタイプ。高畑さんが前者だとするなら、宮さんは後者でしょう。

こう見ると、面白いなと思います。タイプの違う二人が作った作品がジブリとして残っていっている。そして、今見ても面白い。その作品に触れれるだけでも幸せだなと。

 

個人的には、時代を分析する力って非常に大事だなと思います。その力があれば、狙いどころを明確にして、そして自分の作品で勝負できる。ある程度勝てる戦をしかけられるよなと。

それに対して、宮崎駿監督のやり方はリスク高い。テーマの設定を間違えたら、その時点で方向性がくるってしまうわけですから。だからこそ、構成の段階でばちばちとやっていき精度をあげていかないといけない。本当に体力を削って、精神力を削っていくといってもいいのかも。

 

こういうのを見ていると、この2人がいるからこそ面白い映画がでてきたのだろうなと。

 

さぁて、ジブリ映画久しぶりに見ようかな。録画したNasneの中に入ってないかなぁ。。。

個人的には、千と千尋ラピュタが好きかな。。。

ジブリの仲間たち (新潮新書)

ジブリの仲間たち (新潮新書)