イスラーム国。ISIL。
本書の出た2015年にはよくニュースに出ていた気がします。振り返ってみると、2013~2015くらいか。。。
このニュースを見ていると、つい不思議に思っていたことがあります。
なぜ、ISILが支持をあつめていたのか?そして、武闘派がなぜ権力を握っているのかということ。
それは、ISILの土壌となる土地が1990年代から紛争や戦争が絶えなかったということも影響しているのかなと。
そういう土地だと、力を持つものが重要になってくる。
紛争が常態化した環境では、爆発物や機関銃の扱いにばかり秀でた「ならず者」こそが、集団の中で頼られる「エリート」になってしまう。武装闘争の現場が、粗野な「ならず者」によって占められ、主導される状況になっているとしても、不思議ではない。
つまり、生き残るための機構が優先されていく。そのためには、力が必要となっていく。
ただ、物事は両面から見ていかないといけないといわれます。
価値観の内側と外側で、同じ現象が異なって見えてくる、ということに留意が必要なのである。
この価値観に対して、自分は外側からしか見ることができない。
価値観の構造の実態を把握したうえで批判しなければ、問題解決にはつながらないということである。
両面から知るというのはなかなかできるものではないし、一歩間違えたら取り込まれてしまうこともある。
そう思うと、こういう書籍を読んでいき、その土地ごとの違いというのを頭に入れていく必要があるのだろうなと。
自分の所属する組織の中では常識でも、その組織を一歩飛び出すと別の考え方というのを見て、拒絶したくなったりすることもありますから。
そういう意味では、なかなか根深い話なんだろうと思えてきます。
ここいらのニュースが最近でなくなってきているかなと。シリア問題にフォーカスがうつってしまっているような。。。
中東の話題って難しすぎます。。。