Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

坂の上の雲 (2)/司馬 遼太郎 ~変化を受け入れていくのが大事か。。。~

前回の続きということで。。。

 

今回は、日清戦争の話がメイン。

この戦争の経緯を見ていると、いろいろと考えさせられます。

明治維新のような大きく物事が変わっていく際に、あまり学習を受けていなかった人物をどう対処していくか?というのが参考になります。

もっともこういう正規教育をうけずに海軍の将軍や佐官になっていた者は明治初年から二十年代のなかごろまではふんだんにいた。

~中略~

「戦いに勝つにはこれら無用の人物をすべて整理する必要があります」

と、同郷の西郷海相に意見具申し、そのゆるしを得、将官八名、佐官・尉官八十九名という大量の首きりを開戦前の明治二十六年に断行し、兵学校教育をうけた士官を海軍運営の主座にすえることにした。

冷酷な感じがしますが、考えを浸透させていくという意味では大事なのかなと。

ただ、その中で生き残った人がいる。

校長でありながら学生とともに高等戦術を雇外国人からまなんだりした。そういういわば頭脳の柔軟さと努力が、この人物をして近代海戦の戦闘指導者の能力をもたせるにいたったのだろう。

現状の自分の立場に満足せず、新しいことに対してはどん欲に学ぶという姿勢が、これからのご時世大事なのかなと。

いろいろと変化が進んでいくご時世、新しいことに対して拒絶するのではなく、新しいことをあえて取り入れていくということが大事なのかなと。

10年後、20年後に今の仕事が残っていっているのかなと思うと、怪しいかな?と思うこともあるので、こういう変化を受け入れていく生き方というのを考えていかないとなと。。。

ダーウィンの進化論でも生き残るのは環境の変化に順応していったものが生き残っていくというのもありますから。

このことを考えていくと、現状の仕事に固執することなく、新しいことをする機会があればチャレンジしていくことが大事なんでしょう。

 

2巻としては、日清戦争にいろんな国が監視の中、戦況が進んでいったのを考えると、目の前のことから多くの情報を取り、それを活かしていくのが大事なんだろうな。。。 

新装版 坂の上の雲 (2) (文春文庫)

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