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人生相談「ニッポン人の悩み」 幸せはどこにある? /池田 知加 ~悩みも変化していく~

悩み相談。最近みかけなくなったような気もします。ただ、Yahoo知恵袋とかみると、いろんな相談があるのをみると、そういうそれはネットの世界に移ったりしたからかも。

 

本書は、悩み相談をもとに時代の変化にスポットを当ててます。

人生相談はそれが世に出たそのときに読むと、その悩みも回答も当たり前すぎて、凡庸で退屈なように思える。逆にいえば、だからこそ、そのとき決して私たちが意識することのないその時代の「当たり前」を、そのときの社会の空気や雰囲気を、人生相談は生き生きとあらわしているといえる。

 

悩みの変遷を次の5つの区切りで見てみる。

  1. 家族
  2. 職場や学校
  3. 友人・サークル集団
  4. 近隣地域の四つの社会集団に関する悩み
  5. 自分自身についての悩み

1958年 家族(約7割)→自分自身(16%程度)→友人・サークル→職場・学校→近隣

1998年 家族(約6割)→自分自身(26%程度)→職場・学校→近隣→友人・サークル

 

この変遷をみると、家族主義ともいえるところから個人主体に徐々に変わっていっているのだなとも思えてきます。そして、近隣とのトラブルが増えていっているのかなとも。

隣人の顔がわからないとかが起こっていることも考えると、わからないからこそトラブルの種になっているのではとも思えてきます。

 

なお、この変遷をまとめてるのが次。

自分のことは自分で決める。これが現在の人生相談が到達した地点だ。

 

だけれども、相談することで次のような効果がある。

私の悩みについて話し合ってくれる人たちの助けを借りながら今よりも幸せな人生を、今のじぶんよりも少しマシな自分を見つけることは、一人で問題を抱えてひとりよがりな答えを出すよりも、自分の頭の中だけで解決を出して誰の理解も求めず、誰からも理解されないよりも、賢明な方法ではないかと思う。

 

結局頭でっかちではダメだってことなのかも。。。

他人に相談することで、頭が整理されてすっきりすることも多々あるわけですから。

 

人生相談「ニッポン人の悩み」 幸せはどこにある? (光文社新書)

人生相談「ニッポン人の悩み」 幸せはどこにある? (光文社新書)