古事記の本、昔よんだ記憶があったのですが、過去のブログを検索する限り見当たらず。。。
うーん、読んだのかどうかあやしいことに。
きっと購入はしているんですけどねぇ。
ということで、Kindle Unlimitedにでてきたのと、元号が変わったのでいい機会かなと思って読んでみることに。
読んでいくと、非常に読みやすいのと面白い。
純粋に読み物と考えればいいんじゃないかなとも。ただ、これを検証をしていったりすると大変だろうなとも思う。
個人的には、本書の最後のほうの作者の解説的なところに記載されていたエビスの意味を書いてあるところが興味深い。
昔から漁民の間では、岸に打ち上げられた漂流物、たとえば珍しい形のものや、クジラなど海獣の死体、漁の最中に発見した水死体などを「エビス」と呼ぶ風習があった。
ここを読むと、エビスさんって、どうして鯛や釣り竿をもっていたりするのか?というのがわかったような気がします。
もともとが海にまつわる珍しいものをエビスといっていたのであれば、そういうものをもってくる神様をエビス様というようになった。だから、漁業の神となったんだろうなとも。
あとは、ヤマトタケルの物語とか、結構ひどいなとも思うとともに、時代時代で求められる英雄の姿が変わっていっていると思うと妙に納得になるところがあります。
ただ、こういう遠征ってきっと大和政権が政権を確立するために、戦った結果を伝承の形にして表しているんだろうなと思うとともに、その英雄譚として残していくという狙いもあるんだろうなとも。
この本、途中途中にコラムがあり、そこを読むだけでもなるほどなと思うところが多いです。あと、読みやすいのもいいかなとも。