Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか/河本 薫 ~リーダー論な感もしてきます。~

データ分析については、最近注目されることが多々。

そこについて気になっていたので、ちょっと読んでみることに。

 

データ分析のこともそうですが、システム開発のときによく問題になることをまとめられていたので、参考に。

 いきなりシステムを開発すると、手戻りが発生したり、最悪な場合はプロジェクトの中止に追い込まれたりするという苦い経験をしました。なぜか。原因は次の三つでした。

(1)見落とし

(2)使いにくさ

(3)効果の低さ

 どんなにいいものであっても、使いにくくては使えないし、使いやすくても効果が低いと使ってもらえない。

どうバランスをとるのかが大事なんでしょう。

 

 データ解析をする人材を育てる方法。仕事の流れを経験させるとともに、その人にある程度きたら任せて、その成果を奪わずその成果を周りにアピールする。そのことが人をやる気にさせていくんだろうと思う。

(1)解くだけでなく、「見つける→解く→使わせる」を一気通貫で担わせる

(2)一件のデータ分析プロジェクトは、一人のメンバーに任せる

(3)私が組織長クラスに成果を報告する場面では、メンバーの個人名を出す

 

仕事の位置づけをどうするか?その定義をきちんとしないと目的を見失うことも多々。この定義を自ら作っていく必要があるんだろうなぁ。

(1)私たちの仕事は社内にイノベーション(業務改革)を起こすこと

(2)データと分析力は手段に過ぎない。使うけれども、手段にはこだわらない

(3)どれだけ素晴らしいイノベーションを考えても、現場が採用してくれなかったら無意味

(4)どういうイノベーションを起こすのか、どうやって現場(人)を動かすのかに知恵を絞る

(5)成果はイノベーションの中身ではなく、イノベーションの結果のみ

 

新しい仕事を進めていくときに抵抗勢力がでてくることが多々。そこをいかに出し抜くか、もといクリアして突き進むかということ。そう思うと、なかなか難しい。その対策は次のことなのかも。

 懐疑派を出し抜くには、三つのタクティクス(戦術)を使います。「隠れる」「刻む」「誇張する」です。 一つめの「隠れる」は、初めは事業部門に話を内緒にしておき、私たちだけで進めます。

二つめは「刻む」です。広範囲にわたる業務改革ではいきなり大風呂敷を広げて全体像を提案するのではなく、まずは全体を構成する一つのパーツである「部品」だけを提案します。

三つめは「誇張する」です。データ分析で業務改革を進める際、それなりの予算が必要な場合があります。

 裏でこそこそとしておいて、大ぶろしきを見せずにできるところを着実にやっていく形にしていく。そして、成果をだすと勝負に出るときは大きく見せて予算をとってくる。

そう思うと、なかなか難しい。

 

 リーダーも謙虚さが必要。

 リーダーも神様ではないのですから、自らの過ちをメンバーに指摘してもらって自省することは大切だと思います。そのためには、メンバーがリーダーに対して過ちを指摘できるような組織風土を醸成することと、リーダーはその指摘を率直に受け入れるだけの謙虚さを持つことが大切だと思っています。

 

そして、メンバーに恥ずかしくない仕事の仕方をしていく。そういうのが大事。あと、成長することにどん欲であることも大事。

それよりも、リーダーは誰よりも高いモチベーションを持ち、キャリアアップに貪欲で、常に会社を主語にして物事を考え、メンバーや現場とのコミュニケーションを大切にする姿勢を持つことのほうが、はるかに大切です。なぜなら、メンバーはリーダーの言葉よりも背中を見ているからです。

 

この言葉が一番重たい。人生を背負っているっていう認識がないと大変だわ。

リーダーはメンバー全員の人生を預かっています。リーダーの何気ない一言や仕事のアサイン、学習する機会。その一つひとつの積み重ねが、メンバーのモチベーションやキャリア形成を変えていきます。メンバー一人ひとりがどんな会社人生を送るかは、リーダーの腕次第なのです。メンバーは上司を選べません。だからリーダーの自覚と手腕にかかってくるのです。

 

こう見ると、なかなか難しい。。。 

最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか

最強のデータ分析組織 なぜ大阪ガスは成功したのか