卵の緒
卵の緒は、継子と継母の話。ただ尋常じゃなくつながってる話。ほのぼのとして、少し心あったまる話です。重い話なのに、こういう感想になるのはいいですね。
母親の言葉がいい。読んでて、うれしくなるくらいの言葉が書いてある。こういうのがさらっとでてくるのあたり、すごくいいなって思えた。
Blood 7は、腹違いの姉弟の話。これは、少しうるっときた。腐ったケーキを食べる話や、夜中を歩き回る話などなど。いろいろと起伏の多い話ですが、いい話です。
オススメです。
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 文庫
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以下卵の緒での印象的だった言葉あげてみた。
「すごーくおいしいものを食べたときに、人間は二つのことが頭に浮かぶようにできているの。一つは、ああ、なんておいしいの。いきててよかった。もう一つは、ああ、なんておいしいの。あの人にも食べさせたい。で、ここで食べさせたいと思うあの人こそ、今時分が一番好きな人なのよ」
「母さんは、誰よりも育生が好き。それはそれはすごい勢いで、あなたを愛してるの。今までもこれからもずっと変わらずによ。ねえ。他に何がいる?それで十分でしょ?」
「想像して。たった18の女の子が一目見た他人の子供がほしくて大が悔やめて、死ぬのをわかっている男の人と結婚するのよ。そういう無謀なことができるのは尋常じゃなく愛しているからよ。あなたをね。これからもこの気持ちは変わらないわ。」