Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

下流志向

ちょっと興味があって読んでみたんだけど、どうも自分とは相容れない感じがしました。
なんかどこかに「昔はよかった。今はダメだ。」というニュアンスが滲み出してきてて、それは物事の本質を見ていない感じがしてならない気がします。子供が「なんで?なんで?」というのは興味の賜物であり、それに対して、たとえ間違っててもいいから、子供が納得するだろう理由を説明してあげるのが親や教師の理由だと思いますけどね。
それ以上に、学級崩壊の理由は、モンスターペアレントの存在だと思う。わが子がかわいいあまりに、大事に思うがゆえに、過度に学校に干渉していく親。それがすべての根幹と自分は思ってるんですけどね。。。。

あ、でも、2つ納得というか自分も思っていることがあった。

  • 教育のない人は、労働したがらない
  • 世間の人は、自分と同じくらい教養をもっていると思う

というのは、正しいと思った。
自分の常識は、世間で通用するのと思うのと、自分の価値観はそれがすべてだと思うこと。これも同じレベルなんだろうなぁと。。。

でも、この本はあんまりオススメしないかなぁ。
どこか上から目線で説教たれてる感じがして、物事の本質をついてない気がしてならないんで。

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 (講談社文庫)

あと、もう一点思い出した。
途中で、孔子の話がでてくるんだけど、その説明が文章の意味だけしかとっていない。このことはナンセンスだと思う。
物事の文章を引用するときには、そのときの背景や狙い、どうしてそういう文章になったかのバックグラウンドを読み解きながら、意味を読んでかないと変な意味にとってしまう。
そこらを把握せずに解釈をたれられると、胡散臭さというよりも底の浅さを感じてしまいます。。。。