神様のカルテ
映画化されたし、単行本化されたし、ということで読んでみました。読みやすくて、気づけば一気に読了。実質3時間ほど(2日間)で読み終わったような。。。
地方病院で働く主人公と、その人が住む長屋のようなところでの人とのふれあい、そして、病院ならではの人との出会い・そして別れ。
そういう内容がつまってます。
一部、どきっとするようなことも患者とのやりとりで書いてあったりしてますし、読んでみると面白いかなと思います。
- 作者: 夏川草介
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/08/27
- メディア: 単行本
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以下、駄文につき読みとばし推奨。
イチさんとハルのやりとりが面白かったですね。
あと、安曇さんとのやりとりも。人が死んでいく話は寂しいのであんまり好きではないんですが、最後にイチさんが安曇さんのしたいことをかなえてあげて、満足してあの世に送ってあげたという話はいいなぁと思います。
こういうやり取りを見てると、医者という仕事が大切にされているのもわかります。
ただ読んでて思うのは、病院の多忙ぶりが際立ってた気がします。
一人で40人の入院患者を見るとか。。。それとか、2日ぐらい寝ずに働くとか。。。
こういう実情を考えると、医者を増やさないとと思うけど、大学病院の高度先端医療のほうで人がたくさんいるなら、そちらをまわせばいいんじゃないかと思ったり。。。
なかなか難しいところだと思います。
そういう観点から見ると、今の医療体制に対して問題提起をしている感じがしますね。
最後に、苦情というかなんというか。。。。
読んでてどうも違和感を感じたのが、主人公の住んでるところ。昔の旅館をもとにした住処にすんでるんだけど、医者がそういうところに住むのかな?という印象を受ける。
病院の話だけではなく、住んでるところの話もいれて、生活感を出すのに大事な役割を果たしているのはわかるんだけど、なんか違和感が。。。
自分の中での医者像がおかしいだけなのかなぁ。