湖底の城 第6巻 読了
続きで読んでるので、本屋で続きがでてるのに気づいてあわてて購入。ちょっと時間が経ちましたが、無事読了です。
読み始めると、あっという間で2~3時間で読了。
やっぱ、おもしろいなぁってのが感想。
今回は、呉がついに楚へ侵攻し、首都を占拠するまで。楚の君主を逃したことが結果として、楚の復興につながっていくわけですが。。。
それにしても、、伍子胥の悲願をなすために、呉王闔閭と孫武が手伝ったっていうふうに読めるのが面白い。たまたまタイミングがよかっただけなのかもしれませんが。。。
自分のために戦っている楚は弱かったなぁ。それに対して、指揮系統をすべて一本化し、全体の意思として楚をつぶすと考えた呉の強いこと。そこの対比が面白いなぁ。
戦と言うのは、情報によって勝負が決まるというのを孫武が如実に語ってくれてますし。。。孫武の先見の目がすごすぎる。いろいろと当てはまるし。。。
こう見ると、情報をとるのは外をみるだけでなく、中もしっかりみないとなぁというところでしょう。「彼を知り、己を知らば、百戦あやうからず」といいますし。
5巻のときに話のあがった、楚に勝ったあとどうするのか?それが如実にでてきているのが面白い。やはり、物事を成し遂げたあと、どうしていくか?それによって成し遂げたことが意味があるのかどうなのか?が決まるのでは?と思えてきます。
さて、7巻目からは伍子胥の最期に向けて話が進むんでしょうが、ちょっと読みたくないような読みたいような。。。
どこまでこのシリーズを書くのだろうか?臥薪嘗胆の故事がわかるまで書くのかなぁ。。。
以下、印象的な言葉
- いやいや、攻め取ることより、守り抜くことのほうが、むずかしいのです
- コレで復讐をはたしたという満足感とはかけはなれた虚しさにさいなまれた。この虚しさは、なにをもってしても充填しようがない。
- それがそもそもおもいやりよ。人は大事をやり遂げると満足する。同時に、人格の成長が止まる。生涯の敵がいるとおもえば、つねに用心をおこたらず、怠倦におちいることがない。
- 取らないことが取ることにまさる
- 大きなものを得れば、大きなものを失う