Otra célula del cerebro

気が向くままにだらだらと書いていきます。

昆虫はもっとすごい 読了

前回の昆虫はすごいが面白かったので、でているのを確認して購入。

 

養老孟司さん、丸山宗利さん、中瀬悠太さんの3人の対談形式で話が進むのですが、それぞれの昆虫への愛、しいては自然への愛+尊敬の念があふれています。

前半部は、昆虫の話をしているところが多いです。

蟻の生態や、蜂の進化も含めて面白いなぁってところです。

そういや、蟻って蟻酸をどこに蓄えているんだろう?どうやって作り出すのかなぁ。。。その保存容器はどう作っているのか?少し気になりますねぇ。。。

 

本書の最後のほうで気になる話題が書いてありました。

地方でコンビニができると、最初の2,3年までは昆虫が店の周りにあふれてしまうそうです。4,5年たつとほとんど昆虫がいなくなる。。。これは、まわりの昆虫をほとんどコンビニが殺しているのと同じだそうです。原因は明るさ。異常な明るさが昆虫を呼び寄せてしまい、求愛活動を狂わせているみたいです。

また、自動車も高速道路を走ったりすると、たくさん昆虫を殺していますが、1台が廃車になるまでに1000万匹も殺すそうです。

人間生活で気づかないうちに、たくさん殺しているというのをきづかされる内容です。

あと、自然を戻すために、ビオトープとかしていますが、あんまりよくないみたいです。常緑樹だけ植えたりとかするよりは、落葉樹をいれたり、なすがままにしておいたりしておいたほうが、自然の状態としていいみたい。

明治神宮の杜は、いまから100年以上前に作られた壮大な実験場で、もとの状態に戻していこうということをしています。その考え方は、最初木を植えたら何もしない。そのままの流れで変えていく。150年間かかる実験だったみたいですが、いまでは当初の予定どおりにできているみたいです。

やはり、日本というのは水が豊富で植物が育ちやすい土地なんだなぁと思います。だから、樹木を使った建築が多くできている。海外の石造りが多いのは、木が貴重品だから石造りにせざるをえないところもあるんだろうなぁと思います。

だいぶ昆虫の話からずれてますね。。。

ただ、昆虫という目線から広がっていき、人間生活への警鐘ともとれる内容なので。。。

本書の中にも記載がありますが、人間と言うのは大事なものを失ってはじめて気づく。というのは至極正しいなぁと。。。

 

 

 

 

昆虫はもっとすごい (光文社新書)

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